支援者が語る、障害者がホームレスを脱するのが難しい理由
支援者が語る、障害者がホームレスを脱するのが難しい理由
路上生活を送る人の6割以上に精神疾患がある──。
2011年、東京・JR池袋駅周辺での調査結果をまとめた論文が発表され、注目を浴びた。
長年の支援の成果もあり、ホームレス状態でも就労できる人々は徐々に路上生活を脱している一方、知的障害、精神障害のある人々が取り残されているという現実がある。
論文にも協力した特定非営利活動法人TENOHASI(てのはし)の事務局長・清野賢司さんに、ホームレス問題の今と、必要な支援について語ってもらった。

困難を認識できない障害のある人々
まず、TENOHASIについての説明ですが、我々は池袋で炊き出しや夜回り、生活保護の申請同行、また生活保護につながるまでの、一時的な宿泊場所としてのシェルター運営など、ホームレス状態の人々が安心できる生活を取り戻す手伝いをしています。
ホームレス状態と一口に言っても、ネットカフェに寝泊まりしている人もいれば、手持ちがあるときだけドヤと呼ばれる宿泊所に泊まっている、ずっと路上生活をしているなど、状況は様々です。
いちばん困難な状況にあるのは、路上生活の人々なんですが、そこには知的障害、精神障害があると考えられる方々が多くいます。
こうした障害のある人を支援するとき難しいと感じるのは、自分が困った状態にあると本人がなかなか認識できないことです。
路上生活というきわめて困難な状態にあるのに、「こんなものだ」と受け入れてしまうんですね。結果として、本人の路上生活を脱するモチベーションがなかなか高まらない。

ニュースに潜む社会課題をキャッチ!リディラバジャーナル
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