精神科医の立場から見る、アルコール依存症の実態 | Ridilover Journal(リディラバジャーナル)
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精神科医の立場から見る、アルコール依存症の実態

誰しも聞いたことがありながら、あまり実態が知られていないアルコール依存症。川崎市立多摩病院 神経精神科長の阿部大樹(だいじゅ)さんは、精神科医として日々アルコール依存症の治療に当たっている。医療の現場から、その実態について語ってもらった。

アルコール依存症の診断基準とは

私は精神科医として、1日に約30人の外来患者さんを診ています。そのうちにアルコール依存症の患者さんは1〜2人くらい。診療全体の枠からみて、結構な割合だと思いませんか?

 

 

さて、アルコールなどの依存性のあるものの摂取行動は、大きく「嗜好」「慣習」「習慣」「依存」の4つのパターンがあると言われています。これをアルコールに当てはめてみると、以下のようになります。

 

嗜好 「ビールの香りが好き」(個人の好み)

慣習 「乾杯といったら、ビールだよね」(社会的なパターン行動)

習慣 「夕飯のときにいつも晩酌しています」(個人的なパターン行動)

依存 「  ?  」

 

この4つ目の「依存」について見ていきましょう。...