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    • 特集「外国人の健康」第6回を公開 医療通訳を取り巻く課題

      構造化特集「外国人の健康」第6回を公開しました。症状、診療内容、治療方針などを正確に伝え、外国人患者と医療者の意思疎通を支える「医療通訳」。しかし、その費用を誰が負担するのか、全国一律の仕組みは整えられていません。医療通訳を取り巻く課題とは。記事はこちらから。

      2026/6/26(金)
    • 特集「外国人の健康」第5回を公開 職場や学校に委ねられる外国人支援

      構造化特集「外国人の健康」第5回を公開しました。働く外国人や留学生にとって身近な存在である職場、学校。医療への橋渡し役になることもありますが、支える側は踏み込みづらく、本人も助けを求めづらい構造があります。記事はこちらから。

      2026/6/22(月)
    • 特集「外国人の健康」第4回を公開 医療機関が外国人患者対応に悩む構造

      構造化特集「外国人の健康」第4回を公開しました。医療現場では、言葉の壁、制度理解の差、通訳や事務手続きの負担などが重なると、外国人患者を「対応したくても対応しきれない」場面が生じる可能性があります。詳しい構造について解説した記事はこちらから。

      2026/6/19(金)
    • 特集「外国人の健康」第3回を公開 立ちはだかる情報不足・制度の壁

      構造化特集「外国人の健康」第3回を公開しました。制度はあっても、その存在や使い方を知らなければ利用できない——在住外国人が必要な医療に届きにくい背景にある「情報不足の壁」と「制度の壁」を見ていきます。記事はこちらから。

      2026/6/17(水)
    • 特集「外国人の健康」第2回を公開 医療から遠ざける言葉・お金・文化の壁

      構造化特集「外国人の健康」第2回を公開しました。在住外国人の医療アクセス困難の背景には、必要な医療に向かう一歩を妨げる、いくつもの壁があります。第2回では、「言葉の壁」「経済的な壁」「文化・心の壁」を解説。記事はこちらから。

      2026/6/15(月)
いまこそ学び直し!あべとしきと考える社会問題の構造20
2020年4月。新型コロナウイルスの感染拡大により、すべての人が、ひとつの社会問題の「当事者」となりました。不安に溢れる今だからこそ、困難な状況にある人たちへの想像力をもち、社会全体で「やさしい関心のセーフティネット」が築けたら――そんな思いで、私たちリディラバは、4月5日から毎日毎晩、社会問題に関するオンライン勉強会「リディズバ」をスタートしました。 熱量あふれる勉強会のようすを、記事と動画でお届けします。
公開日: 2020/7/1(水)

選挙だけじゃない!「医療的ケア児」の事例から見る、政治との関わり方

公開日: 2020/7/1(水)
公開日: 2020/7/1(水)

選挙だけじゃない!「医療的ケア児」の事例から見る、政治との関わり方

公開日: 2020/7/1(水)
オーディオブック(ベータ版)

投票したところで社会は何も変わらない、政治に参加する意味ってどこにあるんだろう?——そんな思いを持ったことはありませんか?

 

今回は、政治を通して社会問題の解決を進めた「全国医療的ケア児支援協議会」の事例をもとに、語り手・安部敏樹(あべとしき)と政治との関わり方について考えていきます。

 

※本記事はリディラバ主催のオンライン勉強会「リディズバ」第6回(2020/4/10開催)を要約・編集したものです。

※動画全編は記事末尾にあります。リディラバジャーナル有料会員の方、もしくは有料会員の方によるシェアURLから記事をご覧いただいている方は、ご視聴いただくことができます。新規ご登録はこちら

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若者の5人中4人が「社会を変えられない」と思っている

まずはこのデータを見てください。日本財団が9カ国の18歳を対象に「国や社会に対する意識」を調査した結果です。

 

出典:日本財団『18歳意識調査』調べ  第20回テーマ「社会や国に対する意識調査」


日本では「自分で国や社会を変えられると思う」と答えた18歳は、18.3%しかいないんですよね。ほかの国と比べて圧倒的に低い。

 

また、「自分の国に解決したい社会議題がある」「社会議題について、家族や友人など周りの人と積極的に議論している」という問いに対しても、日本だけが過半数を割ってしまっています。

 

こうしたデータから、日本は自分が社会を変えられると思いづらい国、あるいは変えたいと思いづらい国という事実が見えてきます。

 

また、もうひとつ見てほしいデータがあります。

 

出典:総務省「衆議院議員総選挙における年代別投票率(抽出)の推移」

 

衆議院議員総選挙での年代別の投票率ですね。若い人ほど投票率が低く、世代が上がるにつれて投票率が高くなっています。

 

日本は高齢者の人口が多く、母集団が多いうえに投票率も高いので、政治においては高齢の世代が意思決定のイニシアチブを持つわけですよね。この状態はシルバーデモクラシー(※)と呼ばれます。

 

※シルバーデモクラシー:少子高齢化が進行する社会において、有権者全体を占める高齢者の割合が増加し、多数派である高齢者向けの政策が優先的に考えられる状態。

 

若者からすれば、たとえ自分たち世代の投票率が上がっても、政治や社会が変わる実感を得られない。だから「投票っていまいちだな」「選挙に行っても社会は変わらない」と思ってしまうんですね。

学校でも親の付き添いが必要な「医療的ケア児」の課題

選挙では社会を動かせない、と感じている若者が多い一方で、選挙とは違うアプローチで政治や社会を動かせるケースもあります。

 

たとえば、今回取り上げる「医療的ケア児」の事例がそうです。

 

医療的ケア児とは、人工呼吸器や胃ろうなどを使用したり、たんの吸引などが日常的に必要になる障害児のことを指します。

 

これまで救えなかった子どもを、医療の進歩により救えるようになってきた。これは喜ぶべきことである一方、医療的ケア児への社会的支援はまだまだ足りていないのが現状です。

 

特に、親が付き添わなければ学校に通えない、という問題があります。

 

医療的ケア児のケースでは、親が痰の吸引や、人工呼吸器のサポートができます。でも、これは医療行為なので、学校側でやってもらえないこともあるんです。もしものときのリスクを恐れて断ったりするんですね。

 

親はずっとつきっきりの状態だと、満足に働けない。でも、付き添わなければ学校に通わせることができない。この部分をどうやって支援していくか、というのが医療的ケア児における大きな課題でした。

社会を変えるアクションは、選挙後に生まれてくる

この課題の解決に大きく貢献したのが、全国医療的ケア児支援協議会の活動でした。

 

全国医療的ケア児支援協議会は、国会議員に超党派会議の設立を依頼したりして、国に対して「変えていこう」と積極的に話を持ちかけました。また、自治体にも動いてもらうために、都議会議員に何度も要望書を提出しました。

 

国、自治体、それから管轄省庁、教育委員会とコミュニケーションをとり、味方を増やしていった。

 

結果、東京都では2020年度から、人工呼吸器を使う重い医療的ケア児が保護者による終日の付き添いなしでも特別支援学校に通えるようなりました。

 

ここで何が言いたいかというと、選挙で投票をすること自体が社会を動かすのではなくて、選挙とは「社会を動かすプロセスにおいて適切なのは誰か」を選ぶものでもあるということです。

 

議員は社会を変えていくための媒介者という側面もあるので、選挙の際は「媒介者としてこの人いいな」という目線もすごく大事になってきます。

 

政治を動かすことで解決につながる社会問題もある。そういう意味では、政治との関わりは選挙だけではありません。選挙はむしろスタート地点でしかなくて、そこから私たちがアクションを起こしていくことが重要です。

 

投票をしたり、自分が出馬したり、そうした関わり方以外にも、政治と本気で向き合っていけば社会は動かせると思っています。

 

(動画全編につづく)

 

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【オンライン勉強会「リディズバ」第6回(2020/4/10開催)】

・テーマ:リディズバ政治部会 ~医療的ケア児の事例から~

・語り手:安部敏樹

・時間:約80分間

 

▼動画全編▼

 

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