一度社会から離れてしまうと、戻りづらい――ホームレス・ロスジェネ・出所者支援の現場が語る、再チャレンジ可能な社会のつくりかた(前編) | Ridilover Journal(リディラバジャーナル)
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2020/11/12(木)
一度社会から離れてしまうと、戻りづらい――ホームレス・ロスジェネ・出所者支援の現場が語る、再チャレンジ可能な社会のつくりかた(前編)
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一度社会から離れてしまうと、戻りづらい――ホームレス・ロスジェネ・出所者支援の現場が語る、再チャレンジ可能な社会のつくりかた(前編)
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就職活動の失敗を機に引きこもりになってしまった、困窮状態を抜け出せず「ホームレス」になってしまった、過酷な環境の中で生きていくために罪を犯してしまった――。現代の日本では、一度社会の枠組みの外に出てしまうと、戻ることが難しくなってしまう。再チャレンジ可能な社会は、どうしたらつくれるのだろうか。

 

NPO法人ミラツク代表の西村勇哉さんをモデレーターに迎え、ホームレス支援を行うNPO法人Homedoor 理事長の川口加奈さん、若者支援を行う認定NPO法人育て上げネット理事長の工藤啓さん、出所者支援を行う株式会社生き直しの千葉龍一さんに語ってもらった。
 

※本記事は、「リディフェス2020」で9/26に行われたトークセッション「家族のプライバシーと共助・公助の境目 学校・行政・職場は家族の問題をどうしたらいい?」の内容をもとに記事化した前編です。

統計上はカウントされない、「見えないホームレス」

 西村勇哉  まずはみなさんの活動紹介をお願いします。

 

 川口加奈  「ホームレス状態を生み出さない日本へ」を目標に、2010年にNPO法人Homedoorを立ち上げました。ホームレス状態から脱出する機会や選択肢がたくさんあることが重要だと考え、個室型宿泊施設の提供、生活支援、就労支援、啓発活動など多様な取り組みを行っています。

 

そのなかでも、よくメディアに取り上げていただくのがHUBchari(ハブチャリ)というシェアサイクル事業です。自転車の修理や運営管理がホームレスの方の仕事となっていて、現在は230か所(ドコモ・バイクシェア含む)に貸出拠点を設置し、年間数十万人にご利用いただいています。

 

ホームレス状態にある人に情報を届けるため、夜回りをはじめさまざまな方法でアプローチした結果、昨年度は746名のご相談に乗りました。今年は新型コロナの影響で生活困窮者が増えていて、この半年だけで既に600名以上から相談を受けている状況です。

 

 千葉龍一  私は刑務所から出所してきた人が一定期間暮らせる「自立準備ホーム」という施設を3つ運営しています。一時的な住居を提供し、その間に仕事や家を見つけて社会復帰してもらうという位置づけの施設で、必要に応じて食事や自立支援の提供も行っています。会社を立ち上げてから2年間で30人ほど受け入れてきて、現在は9人を支援しています。前職から合わせると200人近くの相談に乗ってきました。

 

 工藤啓  育て上げネットは若者の「働く」と「働き続ける」を応援している団体で、2004年から活動してきました。いまの日本はキャリアに躓くといきなり働きづらくなってしまうという状況があり、働くことに困っている若者たちを年間2千名ほどサポートしています。

 

 西村  みなさんありがとうございます。私の自己紹介も簡単にしますと、“情報とネットワークの編纂によって、既にある未来の可能性を実現する”ことをミッションに掲げるNPO法人ミラツクの代表をしています。

 

ホームレスや出所者の問題に関しては専門外なのですが、少し調べてみたところ、日本でホームレス状態にある人はいま5000人弱、一方アメリカでは56万人という数字が出てきました。さすがに100倍も差があるのはおかしい、データの取り方が日米で異なるんじゃないかと思ったのですが、川口さん、いかがでしょうか。

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