外とのつながりが、介護を閉鎖的な環境から救う――子育てや介護の脱家族主義に向けて(後編)
外とのつながりが、介護を閉鎖的な環境から救う――子育てや介護の脱家族主義に向けて(後編)
「家族主義」の意識が根強い日本では、子育てや介護を家族だけで抱え込んでしまい、支え切れずに追い込まれてしまうというケースが後を絶たない。子育てや介護を家族だけの問題にせず、社会全体で担っていくためにはどうするべきなのか。
パネリストに、介護領域でコミュニティの運営を手掛ける株式会社Blanket代表取締役の秋本可愛さん、妊産婦のサポートや子育ての互助に取り組むNPO法人マドレボニータ 代表の吉岡マコさんを、モデレーターに不登校や高校中退の子どものセーフティネットづくりを行う認定NPO法人D×P理事長の今井紀明さんを迎え、子育てをサポートし合う取り組みについて議論した前編に引き続き、後編では介護領域での取り組みについて語ってもらった。
※本記事は、「リディフェス2020」で9/26に行われたトークセッション「『脱・家族主義』へ 子育て・介護・引きこもりの現場からの提言」の内容をもとに記事化した後編です。
介護と仕事の両立に対して、企業ができること
今井紀明 介護についてもお話を聞きたいと思うのですが、秋本さんが取り組まれている「KAIGO LEADERS」は、具体的にどのような活動しているのですか。
秋本可愛 介護領域の専門職からそうではない人までが広く集まり、一緒に学んだり、一緒にプロジェクトを興したりできるような学びの場を提供しています。介護の現場はどうしても閉鎖的で、利用者さんと職員だけの空間になりがちですが、サードプレイスとして、介護の領域に興味がある人とつながれるようにしているんです。

(写真 秋本可愛さん)
今井 家族であっても同じように、介護の環境は閉鎖的ですよね。周囲に頼っていけるような社会をつくるためにはどうすればいいのでしょうね。

ニュースに潜む社会課題をキャッチ!リディラバジャーナル
続きをみるこんにちはリディラバジャーナルです。もうすぐ、子どもたちの夏休みが始まります。いまや子どもたちの居場所は、公園や図書館だけではありません。SNSやオンラインゲームを通じて、友達と話したり、学校や家庭とは異なるつながりを得たりする機会も増えています。SNSやゲームそのものが悪いわけではありません。好きなものでつながれる相手に出会えたり、学校や家庭とは違う関係に救われたりすることもあります。ただ、そのつながりが、思わぬ被害の入り口になってしまうこともあります。警察庁の統計では、SNSをきっかけとする性被害は高い水準で推移し、とりわけ小学生の被害は近年増加しています(※1)。
「知らない人とやり取りしなければ、防げるのではないか?」「自分で撮って送ったなら、本人にも責任があるのではないか?」そう感じる人もいるかもしれません。ただ、自画撮り被害の背景には、相手が時間をかけて関係を築き、子どもを断りにくい状況へ追い込んでいく過程があること。そして被害に遭った子どもが、「怒られる」「責められる」と感じて、誰にも言い出せなくなっていくことがあります。この記事では、自画撮り被害を子どもの不注意や自己責任だけで捉えず、その手前で何が起きているのか、そして被害を防ぐために周囲や社会に何ができるのかを考えていきます。
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