どう向き合う?SNSと誹謗中傷。ユーザーのリテラシーをあげていくには?
どう向き合う?SNSと誹謗中傷。ユーザーのリテラシーをあげていくには?
毎週水曜日、X(旧Twitter)スペースでお届けしている「#あべラジオ」。
今回のテーマは「SNSと誹謗中傷」について。
SNSの誹謗中傷から発展する事件が増えている昨今、悪意のある攻撃的な言葉とどう向き合っていけばいいのか、誹謗中傷をなくしていくにはどんなことが必要か、お話ししました。
聴き手はリディラバジャーナル編集部の東です。
※記事は「#あべラジオ」を編集してお届けしています。全編を聞きたい方はこちらから↓
SNSは「扱い慣れていない凶器」と認識を
東
ありがたいことに、最近リスナーさんからいろいろなご意見、ご感想をお寄せいただけるようになってきたのですが、あるリスナーさんから「1人の人生をガラリと変えるSNSの威力を二人はどう見てますか?」とのご質問をいただきました。
そこで今日は「SNSと誹謗中傷」をテーマに、SNSとの向き合い方や「どうやったら誹謗中傷の問題を解決できるか」という点についてお話していけたらと思っています。
安部
SNSと誹謗中傷というテーマで考えておきたいことは、大きく言うと2つあります。
1つは「文字情報は文脈が抜け落ちるリスクがある」ということ。
文字情報ってとても便利ですよね。文字にすることによって、その場にいない人にも広く情報を伝えていくことができる。文字が生まれたからこそ、人類は進歩してきた面はあると思います。
一方で、文字というのは、どういう文脈で使われたものなのか、その言葉が使われた背景が抜け落ちてしまうリスクをはらんでいます。
一例だけど、東君がお茶をこぼしてしまった時に面と向かって「おい、ふざけるなよ」と言ったものと、人事考課などのフィードバック書面で「おい、ふざけるなよ」と書いてあるのでは、印象は全く違ってくるよね。
東
字面で言えば同じ「おい、ふざけるなよ」ですが、後者の方がかなり堪えますね。
安部
文字という情報は、それがどんな意図で使われたのか分からないと同時に、受け取り側も自由に解釈ができてしまう。さらには、恣意的に文字を切り抜けば、文脈をコントロールできてしまう怖さもある。
そう考えると、文字というのは、とてもアヤフヤで危険なモノだと分かるよね。それをSNSという不特定多数の場でやり取りしていくって、どう考えてもリスキーなわけだよ。
東
確かに。文字情報が持つリスクを理解した上で、SNSと向き合うことは大切ですね。
安部
2つめは、SNSはまだまだ歴史も浅く、我々の扱いが未熟であることを自覚すること。
これは包丁と比較して考えてみると分かりやすいかな。
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