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公開日: 2024/7/26(金)

選挙戦略の違いに何を見た? 安部「東京都知事選」を振り返る!(vol.81前編)

公開日: 2024/7/26(金)
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選挙戦略の違いに何を見た? 安部「東京都知事選」を振り返る!(vol.81前編)

公開日: 2024/7/26(金)
オーディオブック(ベータ版)

毎週水曜日、X(旧Twitter)スペースでお届けしている「#あべラジオ」。

 

今回のテーマは「東京都知事選の振り返りと子どもの体験格差」。

 

前半は、都知事選の各候補者の選挙戦略やコミュニケーション、その違いから見えるポイントについてトーク。2着の石丸伸二氏が躍進した背景には、世の中に対する閉塞感やメディアへの不信感も?

 

聴き手はリディラバジャーナル編集部の東です。

 

(子どもの体験格差についてお話しした後半はこちら
 

 

※本記事は   2024年7月10日12時に放送された「#あべラジオvol.81」を編集してお届けしており、同時点の情報に基づいています。全編を聞きたい方はこちらから↓

各候補者の戦略と思惑。選挙結果の振り返り

今日のテーマですが、2本立てでお送りできればと思ってます。

 

一つは、7月7日に投開票が行われた東京都知事選の振り返り。もう一つは、前回深掘りできなかった「子どもの体験格差」の問題についてです。

 

安部はい。

 

まずは都知事選の振り返りなんですが、今回56人の立候補者が出馬し、投票率は60.62%、そして当選されたのは現職の小池百合子さんということで。その後に石丸伸二さん、蓮舫さんが続くということになりました。

 

安部さんとしてはどうですか?予想通りなところとか、驚いた点とか聞けると嬉しいです。

 

安部2着はもしや石丸さんじゃないか?っていうのは途中からデータでわかってたから、最終結果に対してそんなに驚きがあるわけではないね。

 

まあやっぱり、石丸さんの躍進はいろんなものを示唆するなとは思った。

 

具体的にどんなものですか?

 

安部まず選挙の手法でいうと、TikTokとYouTubeを活用したのがすごく効いたなと。

 

XやInstagramでしっかり進出しきれなかった印象が強い蓮舫さんと、切り抜き動画とか含めて若い世代のラストワンマイルまで届けにいった石丸さんの差がけっこう出ていたなって。

 

なるほど。

 

安部あと以前も話したけど、正直オレは石丸さんをそこまで評価してなくて。それはちゃんと政策を進めて物事を実現していくこととか、組織を円滑に動かすことに関してはかなり厳しいんじゃないかと思うからなんだけど。

 

一方で、既存のものに対してワンフレーズでスパッと指摘することで、「現状を変えてくれるかもしれない」「いまの社会に対する鬱憤みたいなものをスカッとさせてくれるなー」っていう認知を取ることには成功してるんじゃないかと。

 

確かに。

 

安部「やっぱりスカッとするんだよね」っていうのは、石丸さんを支持してる人たちからけっこう聞く言葉なのよ。石丸さんは現状に対する不満感を強く表現してくれる人なんだろうね。

 

確かにSNSで回ってくる動画を見るとそう思います。

 

実際に若者からの支持で言うと、共同通信社の出口調査によれば10〜20代の4割が石丸さんに投票しています。SNSやネットに親しい若者層から支持を集めたっていうのは、わかりやすく結果にもあらわれているなと。

 

安部そうだね。若者に限らず、無党派層の票が石丸さんにかなり流れたなという印象もあるね。

 

無党派層の37%が石丸さんに投票しています。

 

安部うん。投票した層の傾向を捉えることは、東京みたいな大都市の選挙のときは大事だなって思う。

 

あと、ちょっと別の視点で今回の選挙を振り返ると、実は石丸さん側の選挙プランナーの面々と、小池さん側の選挙プランナーの面々がコミュニケーションをとっていたっていう話があるのよ。

 

 え、そうなんですか。

 

安部本当なの?っていう話ではあるんだけど、個人的にはたぶん本当だろうなーって思っていて。

 

どういうことかというと、小池さん側としては最初は石丸さんを“蓮舫さんキラー”として応援したかったと。

 

自分がトップで通るときに、他の票を食ってくれるプレイヤーがいるといいわけよ。

 

はいはい。

 

安部それが石丸さんだと判断したんだろうし、小池さんは本当にね、蓮舫さんをすごく嫌いというか(笑)、評価していないというか。

 

蓮舫さんに限らないけど、小池さんは基本的にはリベラル陣営、特に立憲民主とか共産に対しては強い抵抗感を示す候補者で。

 

そうなんですね。

 

安部小池さんからすると、今回の選挙でなんとか蓮舫さんを負かして、できれば政治生命を潰せるぐらいの結果も出したいと。

 

そこで石丸さんが伸びて2着に入ってきてくれるのは、自分としてはすごく納得いくところなんだと思うのよね。

 

なるほど。

 

安部たぶん前半は小池さんの対抗馬を弱めていくために、後半はどちらかというと石丸さんが2着になって蓮舫さんの政治生命になるべくトドメを刺すために……っていうモチベーションで、プランナーの面々がコミュニケーションを取ってたんじゃないかなって。

 

そうしたやりとりがあったんじゃないかという話がありつつ、でも実際に石丸さんがこれほど多くの票を得たのは、いろんな人にとって想定外だったんじゃないかと思いますね。

石丸氏の躍進。背景に社会の閉塞感、メディアへの不信感?

安部そうね。普通に選挙戦を見てる人たちからするとそうだろうし、オレも1週間くらい前に数字を見たときにはびっくりしたね。まさかここまで伸びてきてるとはって。

 

実際さ、世の中に対する閉塞感ってあるじゃない?

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リディラバジャーナル編集部。「社会課題を、みんなのものに」をスローガンに、2018年からリディラバジャーナルを運営。
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