更新日: 2023/5/1(月)
岸田総理への襲撃事件。「推測で動機を報じるべきではない」と安部が語る理由
更新日: 2023/5/1(月)

更新日: 2023/5/1(月)
岸田総理への襲撃事件。「推測で動機を報じるべきではない」と安部が語る理由
更新日: 2023/5/1(月)
毎週水曜日、Twitterスペースでお届けしている「#あべラジオ」。
今回のテーマは、岸田総理への襲撃事件について。
「現時点では、容疑者の動機を推測で報じるべきではない」
「社会が解決しなければならないアジェンダを個人に抱えさせてはいけない」
今回の事件をどう受け止めたのか。メディアによる報道のあり方や、予防的な解決策を十分に打てていない社会をどう考えているのか。
リディラバジャーナル編集部の井上を聞き手に、安部さんが語ります。
※記事は「#あべラジオ」を編集してお届けしています。全編を聞きたい方はこちらから↓。
「次のテロリストを生み出す可能性がある」いま推測で動機を報じることのリスク
井上 今日お話ししたいのは、4月15日に起きた岸田総理への襲撃事件についてです。
岸田首相 演説先で爆発物投げ込まれる 爆発音と白煙(NHK)
15日の午前、岸田総理大臣が和歌山市の漁港に選挙の応援で訪れていたところ、演説の直前に爆発物が投げ込まれました。
幸いにして、けが人は警察官1名と漁師の方1名で、軽傷だったと報じられています。
現在は容疑者に関する情報が続々と出てきていますが、安部さんはニュースが飛び込んできたときに、真っ先に何を考えましたか?
安部 二つあるね。一つは、亡くなった方や大けがをされた方がいなかったことに、まず安心したこと。
もう一つは「またか」と。昨年の安倍元総理への銃撃事件の模倣犯かと思われる人が出てきてしまったのは、ショックだった。
参院選に続いて統一地方選と、首相・元首相を狙った襲撃事件が連続して発生してしまった。
安倍元総理への銃撃事件のときに、多くの人が模倣犯が生まれる危険性を認識していたと思う。「模倣犯が生まれないように報道は気をつけるべき」という共通見解も、ある程度はあったよね。
でも、今回のような事件が起こってしまった。模倣犯に対する予防策は不十分だったと言わざるを得ないし、容疑者に関する報道のあり方も見直さなくてはいけないと思う。
井上 そうだよね。
いまの模倣犯の話もそうだけど、SNSでは「容疑者の主張や背景を報じる必要性はあるのか、ないのか」とか、いろんな意見が出てきているなと思って。
安部さんは、今回の事件に対する報道のあるべき姿について、どう考えていますか?
安部 まず、いまは容疑者の動機を推測で報じるべきではないと思う。
容疑者が犯行に及ぶ前、国に対して訴訟を起こしていたとか、Twitterで選挙制度等に関する問題提起や批判のツイートをしていたという報道があって。
でも、現時点(※4/24時点)ではそれが動機であるとか、犯行と因果関係があるとかは明らかになっていない。メディア側が「容疑者の問題意識と動機は関係している可能性がある」と推測して報じているわけだよね。
井上 そうですね。
安部 その推測の妥当性は厳密にはわからないなかで、犯行の動機を推測で報じることに意味はあるのか?と思う。報じることによって「自分も事件・事故を起こせばこうやって報じてくれるんだ」っていう、次なるテロリストを生み出す可能性が出てくるわけだから。
もちろん報じるべき情報もあるので、一つひとつ取捨選択をしなきゃいけないとは思う。
でも、メディア側が「報じることの影響やデメリットを考えられているのか」「報じること・報じないことのデメリットを比較・検討できているのか」という点は、けっこう怪しいところがあるんじゃないかと思ってる。
個人的には、容疑者の動機の話に関しては、しばらく積極的に議論しない方向でもいいのでは?くらいに考えてるね。
井上 なるほど。
「社会的なアジェンダを個人に抱えさせてはいけない」予防的な問題解決が必要な理由
安部 事件を通して思ったことは、いまの日本はすでに社会で提起されているような課題であっても、それに対して予防的な解決策を打てていない状態だということ。

みなさん、こんにちは!リディラバジャーナルです。
日々流れてくるさまざまなニュース。一見、局所的で自分とはかかわりのないように見えるニュースも、その出来事をとりまく社会課題を知ると、見え方が大きく変わってくるはず。
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続きをみるみなさんこんにちは、リディラバの鈴木です!今回は、リディラバジャーナルで公開中の構造化特集「地域医療」の冒頭をこちらのnoteでも公開します。何かあったら病院で治療が受けられる。私たちの「当たり前」を維持するために、様々な課題を抱えながら尽力する医療現場の姿を知ってもらえたら嬉しいです。
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早くも4月ですね。あっという間に過ぎ去る日々に「!?!?」という感じですが、今日も今日とて、リディラバジャーナルのご案内です。
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