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      構造化特集「外国人の健康」第3回を公開しました。制度はあっても、その存在や使い方を知らなければ利用できない——在住外国人が必要な医療に届きにくい背景にある「情報不足の壁」と「制度の壁」を見ていきます。記事はこちらから。

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公開日: 2023/10/31(火)

禁止事項を設ける“北風”の政策は必要か? 埼玉県の虐待禁止条例改正案を深掘り

公開日: 2023/10/31(火)
公開日: 2023/10/31(火)

禁止事項を設ける“北風”の政策は必要か? 埼玉県の虐待禁止条例改正案を深掘り

公開日: 2023/10/31(火)
オーディオブック(ベータ版)

毎週水曜日、X(旧Twitter)スペースでお届けしている「#あべラジオ」。


今回のテーマは、先日、埼玉自民党県議団が提出・即時撤回した「埼玉県虐待禁止条例の改正案」について。


ネット・SNSなどで改正案に多くの批判が集まった背景から、これからの子育てしやすい環境づくりといった点まで、安部さんの視点で深堀りします。 


聴き手はリディラバジャーナル編集部の井上です。

 

※記事は「#あべラジオ」を編集してお届けしています。全編を聞きたい方はこちらから↓

 

 


「常に目を離さない」は非現実的
改正案の内容について

井上

今回は、埼玉県の虐待禁止条例の改正案を取り上げたいと思います。


いろいろな角度から掘り下げていけると思うのですが、

 

  • 虐待禁止条例の改正案とはどんな内容なのか
     
  • 大きな批判を集めた法案が提出された背景
     
  • 子育てしやすい社会にしていくためには

 

の3つに分けて、お話を伺っていきたいと思います。

安部

はい、よろしくお願いします。

井上

まずひとつ目、改正案の内容について。


あべラジオで取り上げるにあたって、あらかじめ改正案の原文を読んでみたんですが、気になった点が2か所ありました。


原文のまま紹介させてもらうと、

 

  • 児童(九歳に達する日以後の最初の三月三十一日までの間にあるものに限る。)を現に養護するものは、当該児童を住居その他の場所に残したまま外出することその他の放置をしてはならない。
     
  • 県民は、虐待を受けた児童等(虐待を受けたと思われる児童等を含む。第十三条及び第十五条において同じ。)を発見した場合は、速やかに通告又は通報をしなければならない。


とあるんですよね。


一例ですけど、我が家には野球にハマっている小三の息子がいて、夕暮れ時に庭に出て、ひとりでバットの素振りをしてるんですよ。


この改正案に則れば、庭で素振りするケースも「その他の放置」にあたると言われるかもしれない。さらには、この状況を見かけて虐待だと思った県民は「井上家で虐待らしき事象が発生してます!」と通報しなければならない。


こういうシーンって枚挙にいとまがないと思うんですけど、安部さんはどんな所感をお持ちですか?

 

安部
「親は子どもから常に目を離してはならない」ということを強いるような改正案だと思いました。


もちろん、改正案にある「子どもの虐待を防ぎたい」という思い自体は否定されるものでは全くない。でもこの目的を達成するためには、北風ではなく太陽の政策が必要だと思う。

 

井上
北風と太陽ですか?

 

安部
今回の改正案のように「禁止事項を設ける」ことで、子どもの放置・虐待を軽減しようとするのが北風的な考え方。


一方で、子どもが放置・虐待されないように「さまざまなサポートを拡充する」のが太陽的な考え方だね。


そもそも、共働きの世帯やひとり親世帯が増えている中で、常に子どもから目を離さないということは現実的ではない。にもかかわらず「放置は禁止です!」と、親に責任を押し付けたところで何も前進しないと思うんだよね。


子どもの放置・虐待を防ぐという目的達成のためには、学童保育の拡充や、地域内での見守りサービスの充実といった太陽の政策が必要だと思います。

 

立案の背景にある同質性の高 さとは?  

井上 

      次に、多くの批判を集めた改正案が提出された背景について。

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リディラバジャーナル編集部。「社会課題を、みんなのものに」をスローガンに、2018年からリディラバジャーナルを運営。
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