猛勉強した少年と、野球少年は今……2人の不登校経験者が本音を語る(vol.82前編)
猛勉強した少年と、野球少年は今……2人の不登校経験者が本音を語る(vol.82前編)
毎週水曜日、X(旧Twitter)スペースでお届けしている「#あべラジオ」。
今回はゲストに不登校ジャーナリストの石井しこうさんをお呼びし、「不登校の実態」をテーマにお話しました。
中学受験の挫折、親への恨み辛み、絶たれた野球選手の夢……。不登校経験者の2人が学校に行かなくなったきっかけや、当時抱えていた葛藤とは?
安部さんは「大谷翔平さんの活躍で心が救われた」とも。夢が途絶えた後のやり場のない気持ちはどこへ?という点についても語られる、意外な展開となりました。
(後編「『人生が閉じるわけではない』不登校経験者のその後と、多様な学びの必要性」はこちら)
※本記事は2024年7日17日12時に放送された「#あべラジオvol.82」を編集してお届けしており、同時点の情報に基づいています。全編を聞きたい方はこちらから↓
「東大に行く準備はできてますか?」急な入塾と中学受験の挫折
リディラバスタッフ 今日は不登校ジャーナリストの石井しこうさんにお越しいただいています。
安部石井さん、初めまして。よろしくお願いします!
石井よろしくお願いします!
リディラバスタッフ 最初に石井さんから自己紹介をいただきつつ、今回のテーマ「不登校の実態」についてお話を伺えればと思っています。
石井はい。私はいま「不登校ジャーナリスト」を名乗っていますが、私自身、中学2年生のときに不登校になってフリースクールに通っていました。
その後、NPO法人全国不登校新聞社で働き始め、当事者や有識者の方々に取材をしました。20年間で400人ぐらいの方々に話を聞かせてもらったかなと。いまはジャーナリストとして活動しています。
安部私もある時期は学校に行ってなかった当事者なので、不登校については大変関心があります。
石井さんは中2から不登校って話でしたけど、いつぐらいからその予兆があったんですかね。
石井たぶん小学5年生とか6年生ぐらいから始まった中学受験が大きなきっかけになるのかなと思います。
安部小学生のときに受験を親に強制された……みたいなことですか?
石井そうですね。ただ、うちの親としては強制というよりも、私がADHDなので家にいるとうるさくて仕方なかったと思うんです。
その頃は映画で観たジャッキー・チェンの酔拳を家でずーっと真似したりしていて(笑)。
安部そういう子いますよね(笑)。わかります。僕が監督を務めている小学生のソフトボールチームでもそんなふうに同じことを繰り返す子がいます。
石井それで、たまたま行ったところが進学塾だったんです。誰も求めてなかったんですが。
安部親御さんとしては石井さんに受験してほしいわけじゃなくて、ちょっと預ける場所が欲しかったと。
石井そうなんです。ところがどっこい、塾に入る前にテストを受けさせられて、そのとき偏差値40ぐらいだったと思うんですが「合格です」って言われて入って。
塾に入って1ヶ月か2ヶ月ぐらいしたら偏差値が10ぐらい上がったんです。そしたらすぐに三者面談が設けられて、塾の先生が私の母親に「東大に行く準備はできてますか?」と。
安部(笑)。
石井 「こんな子いないです」って(笑)。
安部いやー、「二月の勝者」って漫画(中学受験に臨む講師・生徒・保護者の奮闘を描いた作品)があるんですけど、塾の先生が親御さんにお金を使わせまくるためのトークで、そういう言葉を使いそうだなと思いました。
石井これは全員に言ってるそうです(笑)。
安部「東大に行けるようなすごい子だから、夏季講習もあれもこれもやりましょう」ってことですね。
石井ええ、いまでも覚えてますよ。「お母さんが東大に行かせる気がなかったら、この子は行けませんよ」っていう。
安部悪いやつだ(笑)。
石井本当そうですよ(笑)。でも親としてはめっちゃ勝った顔で、「いやちょっと私も地頭良かったんだよね……」みたいな、よく分かんないイキリをはじめて(笑)。
それで乗せられてしまって、合宿に行くとか、成績で比べられるとかでめちゃめちゃ苦しくなってしまって。結局2年ぐらい通い続けて、そこで相当苦しみましたね。
安部それがちょうど受験の頃だったと。
石井はい。受験もしたんですけど、結局第6志望まで全部ダメだったんですよね。
安部「東大行けるよ」と煽った割には全部ダメなんかい!と。
石井そうですね。当時はもう記憶にないぐらいショックで。「勉強ができなければ社会で通用しない、人生に価値はない」っていうところまで塾で教えられていたので、不合格一つで人生から転げ落ちてしまった感覚だったんですよね。
安部なるほど。
石井もうダメだって、自分に差別意識が刺さってしまった。
安部塾の中って言ってみたら“偏差値至上主義”みたいなところはありますよね。どうしても「どこに何人受からせたか」が価値観のベースになってくるし、子どもたちもその価値観に染まって「勉強できるやつが偉い」となってしまいがち。特に当時はその価値観が今よりも強かったかもしれないですし。
石井そうですね、強かったですね。
安部その後は公立の学校に通ったんですか?
石井はい。でもやっぱり挫折感は非常に大きくて、「何をやっても自分はダメだ」というか、「何をやっても人生を取り戻せない」という気持ちでいました。
先生との関係も非常に悪くなりましたし、いじめも受けましたし、いろんなことが重なって、気がついたときにはもう学校に行けなくなっていて。
中2の冬だったんですけど、自分が受験で傷ついたかどうかすら分からない、もう何がどうなっているのか分からない状態でした。
電車の踏切の音を聞くと呼ばれてるような気がしたりとか、マンションで上の階に上がると下のほうに吸い込まれそうな感覚になったりとか。希死念慮って言われますけど、死にたい気持ちが出てきて、それが自分を覆ってしまうと。
そこから抜け出すために「もう学校に行くのは無理だ」って親に相談したんですよね。
安部親には相談できたんですね。
石井そうです。ただ最初の一言目で「学校に行きたくない」って言った瞬間から、言おうと思ったこと全部吹っ飛んで号泣しちゃったんですね。中学2年生の男の子が目の前で号泣し始めるので、親はどうもこうも言えなくて「分かった、分かった」みたいな。
それで親がすごく心配して「とりあえず休みな」ということになりました。
野球で食べていく夢を奪われ……。親への恨み辛みが“自主休校”のきっかけに
安部いやー、石井さんの真面目な性格が出てますね。
石井ほんとですか。
安部僕も中2のときは不登校で、どんどん状況が悪化していた時期でした。とはいえ、僕は小学校高学年ぐらいから自主的に休校してたんですよね。
石井自主休校?(笑)
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