• 新しいお知らせ
    ×
    • 「小児性犯罪」加害者臨床の現場から 後編を公開

      「加害・被害を防ぐには?“包括的性教育”が与える影響——『小児性犯罪』加害者臨床の現場から(後編)」を公開しました。「性の教科書はAVでした」と語る、ある少年事件の加害者。加害・被害を防ぐアプローチの一つである包括的性教育の重要性に迫ります。記事はこちらから。

      2024/4/16(火)
    • 前編公開!「小児性犯罪」加害者臨床の現場から

      「1人の加害者から複数の被害者が…。発覚しづらい子どもへの性加害——『小児性犯罪』加害者臨床の現場から(前編)」を公開しました。性的グルーミング、その巧妙な手口とは?被害が発覚しづらい3つの理由とは?そして「被害が次の被害を生んでしまう構造」とは?記事はこちらから

      2024/4/10(水)
公開日: 2023/3/22(水)

結婚出産で返済減免? 奨学金・自民党の政策案を安部が深掘り

公開日: 2023/3/22(水)
公開日: 2023/3/22(水)

結婚出産で返済減免? 奨学金・自民党の政策案を安部が深掘り

公開日: 2023/3/22(水)
オーディオブック(ベータ版)

毎週水曜日、Twitterスペースでお届けしている「#あべラジオ」

 

今回は、「結婚出産で奨学金を減免 自民党の政策案」を取り上げました。

 

先日、自民党の教育・人材力強化調査会は、「奨学金の貸与を受けた人が子どもをもうけた場合、返済額を減免する」という政策案を取りまとめました。

 

奨学金の返済と出産を結びつけるこの案は各メディアに取り上げられて話題を呼び、最終的な提言に盛り込まれることはありませんでした。

 

しかし、その後も自民党少子化対策調査会長の衛藤晟一(えとう・せいいち)氏が、子ども政策に関する党会合で、「地方に帰って結婚したら奨学金の3分の1、1人出産したら3分の1、2人目が生まれたらもう3分の1」返済を免除するという発言をし、議論を呼んでいます。

 

少子化対策と奨学金問題、ふたつの課題が絡み合う政策の背景を、安部さんに聞きました。


聞き手はリディラバジャーナル編集部の鈴木です。
 

※記事は「#あべラジオ」を編集してお届けしています。全編を聞きたい方はこちらから↓。

 


「奨学金を盾にして」
話題を呼んだ自民党の政策案

 鈴木  安部さん、出張帰りですね。不穏なツイートを見ましたよ。

 

 

 安部  気づいたら副市長の家で吐いてました。楽しい夜だったな。

 

 鈴木  副市長の家で吐くのはダメじゃないですか?

 

 安部  盛大に吐きましたね。これも仕事の一環です。

 

 鈴木  はい、気をつけてください(笑)

 

今日のテーマは「​​結婚出産で奨学金を減免」という政策案です。

 

 安部  地元に戻って結婚したら奨学金を減免、そこで子どもを出産したらさらに減免、ってやつね。

 

 鈴木  そうです。

 

自民党の少子化対策調査会長を務める衛藤晟一氏が、党の会合で発言して、いま話題を呼んでいます。

 

 

 安部  奨学金を盾にして、地元に戻らせて子供を産ませようとしてるんじゃないかという見方もできるんじゃないかと。

 

 鈴木  リディラバジャーナルでは「奨学金制度」の特集も実施してますので、今日はこのテーマで安部さんに色々と聞いていこうと思います。

 

なぜ少子化対策に奨学金免除なのか

 安部  今回、衛藤氏の「地元に戻って」という発言によって、問題がより複雑になったなという感じがあるんだけど、結婚や出産によって奨学金の返済を免除するって議論は昔からあったのね。

 

もっと言うと、一部のソーシャルセクターから自民党サイドに提案している政策案なんだよね。

 

 鈴木  現場で当事者の支援をする中で、奨学金の課題が見えてきたわけですね。


 安部  「奨学金の返済が負担になって、出産に踏み切れない」という人たちが実際にいるということで、現場の声を基にした提案になってますと。

 

一方で、当事者ではない人やメディアから、所得が低くて奨学金が返せない人たちに対して、返済免除を盾に子供を産ませようとしてるんじゃないか、みたいな問題提起があった。


さらに今回、”清く正しい”自民党員が「地元に戻ってこい」という意見を加えて、さらに議論を呼んでるわけ。

 

 鈴木  少子化対策としての奨学金免除について、安部さんはどう思いますか。

 

 安部  悩ましいよね。

 

現実的な話として、少子化対策を政策化する中で、どこにネックがあるかと言うとやっぱり予算なわけよ。

 

 鈴木  財源どうするの、と。

 

 安部  そう考えると奨学金って、既に出しているお金の返済が無くなりますって話だから、新たな財源を必要とはしなくて、政策として進めやすくはあるんだよね。

 

結局、別の財源から返済額を補填しなきゃいけないから、財政的には同じなんだけど、新しい財源を作るよりは推進しやすいと。

「反対」と「反動」 
少子化に予算が回せない理由

 安部  これが現実論なんだけど、一旦現実を無視して、正論・あるべき姿から考えてみるとさ。


今この国は、社会保障費に年間100兆円以上をつぎ込んでいて、その財源は現役世代から集めていますよね。

 

現役世代から集めた社会保障費のほとんどが高齢者に使われていて、現役世代や子どもたちには全然還元されてない。

 

出産関連の費用だったり、保育園の費用だったり、あるいは教師の残業代や学童保育も含めて、子育て支援に大きな財源を割り振るのが理想論だと思うんだよね。

 

 鈴木  社会保障費が使われる先をシフトしていくと。

 

 安部  ただ、現状の政治力学的に、自民党でそのシフトチェンジは実現しにくい。

 

彼らの票田は、地方に住んでいる年代の高い層が中心になっているから、支援者たちに向かって「高齢者の予算を子供に回します」とは言えないわけですよ。

 

 鈴木  反発されちゃう姿が目に浮かびますね。

 

 安部  じゃあさらに国債を発行して新たな借金で財源を作ろうって意見もあるんだけど、それも現実的には難しい。

 

この10年、安倍政権がめちゃくちゃお金を使ってきて、効果は限定的だったことへの「反動」が政治的力学として働いていて。

 

借金を増やしていくよりは、財政規律を守っていく動きが強まっている中で、新たに子供たちのためにバーンとお金を使いましょうって言えている自民党の勢力ってほとんどいないんですね。

 

 鈴木  既存の社会保障費のシフトも、新たな財政出動も、現状の自民党政権では起こりづらい力学があると。

 

 安部  勝手にそう想像しています。

「ひどい制度」 
2人に1人が利用する奨学金の問題

 鈴木  ここまでは少子化対策の話でしたが、このニュースの背景にあるもうひとつの問題は「奨学金の返済」ですよね。

 

本人や家族が学費を負担することを前提に、今では大学生の約半数が奨学金を借りている。これ、奨学金という名前ですけど、中身としては借金なので、当然ながら返せない人もでてくる。

 

安部さん、リディラバジャーナルで奨学金の特集もやりましたが、奨学金制度についてはどんな所感ですか。


 安部  私は奨学金ってかなりひどい制度だと思ってますね。

 

※リディラバジャーナルについてもっと知りたい方はコチラ
リディラバジャーナル編集部。「社会課題を、みんなのものに」をスローガンに、2018年からリディラバジャーナルを運営。
note
リディラバジャーナル編集部
noteのicon
動物の虐待摘発過去最多。「保護犬・保護猫」前進の裏で生まれる課題
2024年4月12日

みなさん、こんにちは!リディラバジャーナルです。

日々流れてくるさまざまなニュース。一見、局所的で自分とはかかわりのないように見えるニュースも、その出来事をとりまく社会課題を知ると、見え方が大きく変わってくるはず。

続きをみる
スクールカウンセラー約250人が雇い止め。子どもの心の健康を支える専門職なのに任期は1年?【ニュースから読み取る社会課題!リディラバジャーナル】
2024年4月4日

みなさん、こんにちは!リディラバジャーナルです。

日々流れてくるさまざまなニュース。一見、局所的で自分とはかかわりのないように見えるニュースも、その出来事をとりまく社会課題を知ると、見え方が大きく変わってくるはず。

続きをみる
依存症の人に必要なのは「反省や刑罰」ではなく「治療と仲間」
2024年3月29日

みなさん、こんにちは!リディラバジャーナルです。

日々流れてくるさまざまなニュース。一見、局所的で自分とはかかわりのないように見えるニュースも、その出来事をとりまく社会課題を知ると、見え方が大きく変わってくるはず

続きをみる
「同性婚を認めないのは違憲」互いの違いを尊重できる成熟した社会へ
2024年3月18日

ニュースに潜む社会課題をキャッチ! リディラバジャーナル

みなさん、こんにちは!リディラバジャーナルです。

続きをみる
能登半島地震、深刻なボランティア受け入れ態勢不足が課題
2024年3月8日

ニュースに潜む社会課題をキャッチ!リディラバジャーナル

みなさん、こんにちは!リディラバジャーナルです。

続きをみる
学校の死亡事故の7割が国に未報告。求められる事故検証システム
2024年3月1日

みなさん、こんにちは!リディラバジャーナルです。

日々流れてくるさまざまなニュース。一見、局所的で自分とはかかわりのないように見えるニュースも、その出来事をとりまく社会課題を知ると、見え方が大きく変わってくるはず

続きをみる
「思いこみ」も背景に?女性管理職への道を阻むもの【なぜ少ない?学校教育現場の女性管理職】
2024年2月23日

みなさん、こんにちは!リディラバジャーナルです。こちらの記事の最後には、全文無料で読める!「学校経営の新時代、女性管理職の可能性 ~ロールモデル・取り組み事例資料集~」もご紹介しています。ぜひご活用ください!

続きをみる
旭川いじめ事件から3年。再発防止が進まない訳は…
2024年2月16日

みなさん、こんにちは!リディラバジャーナルです。

日々流れてくるさまざまなニュース。一見、局所的で自分とはかかわりのないように見えるニュースも、その出来事をとりまく社会課題を知ると、見え方が大きく変わってくるはず

続きをみる
DVから逃げられなくなる!?「共同親権」このまま進めて本当に大丈夫?
2024年2月2日

みなさん、こんにちは!リディラバジャーナルです。

日々流れてくるさまざまなニュース。一見、局所的で自分とはかかわりのないように見えるニュースも、その出来事をとりまく社会課題を知ると、見え方が大きく変わってくるはず

続きをみる
「被災地へボランティアに行くのは迷惑?」悩んでいる人にこそ読んでほしい!【3.11から学ぶ。構造化特集を全記事お届け!】
2024年1月12日

みなさん、こんにちは。リディラバジャーナルです。

1月1日、能登半島地震が発生しました。亡くなられた方々に心よりお悔やみを申し上げますとともに、被害に遭われたすべての方にお見舞い申し上げます。

続きをみる
市販薬を覚せい剤代わりにする若者たち。その背景には孤独孤立か?
2023年12月22日

みなさん、こんにちは!リディラバジャーナルです。

日々流れてくるさまざまなニュース。一見、局所的で自分とはかかわりのないように見えるニュースも、その出来事をとりまく社会課題を知ると、見え方が大きく変わってくるはず

続きをみる
万引きを繰り返すのは手癖が悪いのか、それとも?「万引き依存症」をご存知ですか?
2023年12月15日

みなさん、こんにちは!リディラバジャーナルです。

日々流れてくるさまざまなニュース。一見、局所的で自分とはかかわりのないように見えるニュースも、その出来事をとりまく社会課題を知ると、見え方が大きく変わってくるはず

続きをみる
大学進学は親の財力やきょうだいの数によって左右されていいのか?
2023年12月11日

みなさん、こんにちは!リディラバジャーナルです。

日々流れてくるさまざまなニュース。一見、局所的で自分とはかかわりのないように見えるニュースも、その出来事をとりまく社会課題を知ると、見え方が大きく変わってくるはず。

続きをみる
反ワクチン情報を流す医師がいるのはなぜ?【ニュースから読み取る社会課題!リディラバジャーナル】
2023年12月1日

みなさん、こんにちは!リディラバジャーナルです。

日々流れてくるさまざまなニュース。一見、局所的で自分とはかかわりのないように見えるニュースも、その出来事をとりまく社会課題を知ると、見え方が大きく変わってくるはず

続きをみる
病院の約半数、公立病院は98%が赤字。診療報酬の引き下げは医療レベルの引き下げに?【ニュースから読み取る社会課題!リディラバジャーナル】
2023年11月24日

みなさん、こんにちは!リディラバジャーナルです。

日々流れてくるさまざまなニュース。一見、局所的で自分とはかかわりのないように見えるニュースも、その出来事をとりまく社会課題を知ると、見え方が大きく変わってくるはず

続きをみる
構造化特集「地域医療」の内容を一部公開します
2023年6月9日

みなさんこんにちは、リディラバの鈴木です!今回は、リディラバジャーナルで公開中の構造化特集「地域医療」の冒頭をこちらのnoteでも公開します。何かあったら病院で治療が受けられる。私たちの「当たり前」を維持するために、様々な課題を抱えながら尽力する医療現場の姿を知ってもらえたら嬉しいです。


続きをみる
6月の構造化特集「地域医療」への思い
2023年6月9日

この投稿はリディラバジャーナル会員限定のFBグループ「リディラバジャーナル企画室」からの転載です。

******みなさん、こんにちは!担当した構造化特集「地域医療 超高齢化社会に必要な『撤退戦』」が本日より公開となりました!今日は特集内には書いていない、特集に込めた思いをご紹介させてください。

続きをみる
子どもの発達障害、構造化マップを公開
2023年4月16日

※この投稿はリディラバジャーナルの会員限定FBグループ「リディラバジャーナル企画室」からの転載です。*****みなさん、こんにちは!!!リディラバジャーナルの井上です。

今週はとても嬉しいことがあったので、ご報告させてくださいm(_ _)m

続きをみる
構造化。テーマは「子どもの発達障害」
2023年4月7日

この投稿はリディラバジャーナル会員限定のFBグループ「リディラバジャーナル企画室」からの転載です。******みなさん、こんにちは!リディラバジャーナルの井上です。

早くも4月ですね。あっという間に過ぎ去る日々に「!?!?」という感じですが、今日も今日とて、リディラバジャーナルのご案内です。

続きをみる
編集部メンバーの想いを公開しました
2023年3月26日

※この記事はリディラバジャーナルの会員限定Facebookグループ「リディラバジャーナル企画室」からの転載です。******皆さん、こんにちは〜!

編集部の井上です。今日は、

続きをみる
「無戸籍」当事者の声を聞いてほしい。
2023年3月26日

※この記事はリディラバジャーナルの会員限定Facebookグループ「リディラバジャーナル企画室」からの転載です。ーーーみなさん、こんにちは!リディラバジャーナル編集部の井上です。

2〜3月は3年ぶりの構造化特集の復活ということで、「無戸籍」をテーマに構造化特集をお届けしてきました。

続きをみる
×
CONTENTS
intro
#あべラジオ
no.
1
no.
2
no.
3
no.
4
no.
5
no.
6
no.
7
no.
8
no.
9
no.
10
no.
11
no.
12
no.
13
no.
14
no.
15
no.
16
no.
17
no.
18
no.
19
no.
20
no.
21
no.
22
no.
23
no.
24
no.
25