• 新しいお知らせ
    ×
公開日: 2023/6/27(火)
更新日: 2023/7/4(火)

「基本方針がない」 改悪と問題視される入管法の背景を安部が解説

公開日: 2023/6/27(火)
更新日: 2023/7/4(火)
公開日: 2023/6/27(火)
更新日: 2023/7/4(火)

「基本方針がない」 改悪と問題視される入管法の背景を安部が解説

公開日: 2023/6/27(火)
更新日: 2023/7/4(火)
オーディオブック(ベータ版)

毎週水曜日、Twitterスペースでお届けしている「#あべラジオ」。

 

今回お届けするテーマは「出入国管理及び難民認定法(以下、入管法)」の改正。

 

6月9日、参議院本会議で可決・成立した入管法。

 

関係者の間では「改悪」との声も上がり、デモ等も行われました。

 

安部さんは「法改正の是非に加えて、考えなければならないそもそもの問題がある」と語気を強めます。

日本社会が抱える「そもそもの問題」とは何か。

 

聞き手はリディラバジャーナル編集部の井上です。 

 

※記事は「#あべラジオ」を編集してお届けしています。全編を聞きたい方はこちらから↓

 

 


「3回目以降の申請は国外送還が可能に」
難民問題の現状と入管法改正のポイント

井上
今日は、6月9日の参院本会議で可決・成立されるだろうと言われている(※収録日は6月7日)「入管法」についてです。

 

今回このテーマを取り上げるにあたり、色々とリサーチをしたんですけど、調べれば調べるほど、この入管法というのは本当に複雑ですね。

 

安部 

確かに、日本における外国籍者への扱いは複雑なんだよね。


2018年に「難民問題」をテーマに構造化特集をやってるので、ぜひそちらも合わせて見て欲しいんだけど、その時に話を伺った第一人者とされる先生ですら、制度の詳細については文献を都度確認しながら話してたぐらいだからね。

 

(2018年に特集した難民問題の構造化特集はこちら

 

井上

複雑なテーマだからこそ、安部さんの意見を聞いていく中で、問題点を整理できたらと思ってます。

 

ではまず、私の方から、日本における難民の現状と、入管法改正のポイントについて簡単に説明しますね。

 

難民認定申請とは、自国に帰ると迫害を受ける恐れのある外国籍の方が保護を求めて申請することを言うのですが、その人の申請状況に応じて「ABCD」の案件に振り分けられるんですね。

 

Aは難民の可能性が高い。Bは明らかに難民ではない。Cは正当な理由なく前回と同様の主張を繰り返している案件。Dはその他。そんな振り分けですと。

 

で、そもそも日本国内で難民の可能性が高いと判断A案件の割合は、出入国在留管理庁発表が発表した令和4年度の数字でみると7.4%。

 

逆に、明らかに難民ではないとされるB案件は1.0%。

 

残りの90%超の方が「認定も否認もはっきりせず」というのが日本の現況ということになります。

 

※出典:https://www.moj.go.jp/isa/content/001393012.pdf

 

次に、入管法改正のポイントについて。

 

従来は、難民認定申請をしている立場上、母国に戻れば迫害を受けるリスク等があることから、難民認定申請手続き中は本国への強制送還が出来ないと法律で定められていました。

 

難民認定申請が棄却されても、再び申請を行い、審査をされている間は、日本国内への在留が可能だった訳ですね。

 

今回の法改正では、3回目以降の難民認定申請者については難民と認定すべき「相当の理由がある資料」が提出され、認められない限り、本国への送還が可能になる、と変更になりました。

 

その他の変更点も含めて、関係者の間で「改悪」と問題視されていますが、この改正について、安部さんはどう見てますか?

難民は拒み、働き手には人権侵害
外国籍者へのちぐはぐな扱い

安部
法改正の内容はひどいんだけど、今回に限らず、日本は外国籍者への処遇に数多くの問題を抱えているんだよね。

※リディラバジャーナルについてもっと知りたい方はコチラ
リディラバジャーナル編集部。「社会課題を、みんなのものに」をスローガンに、2018年からリディラバジャーナルを運営。
note
リディラバジャーナル編集部
noteのicon
反ワクチン情報を流す医師がいるのはなぜ?【ニュースから読み取る社会課題!リディラバジャーナル】
2023年12月1日

みなさん、こんにちは!リディラバジャーナルです。

日々流れてくるさまざまなニュース。一見、局所的で自分とはかかわりのないように見えるニュースも、その出来事をとりまく社会課題を知ると、見え方が大きく変わってくるはず

続きをみる
病院の約半数、公立病院は98%が赤字。診療報酬の引き下げは医療レベルの引き下げに?【ニュースから読み取る社会課題!リディラバジャーナル】
2023年11月24日

みなさん、こんにちは!リディラバジャーナルです。

日々流れてくるさまざまなニュース。一見、局所的で自分とはかかわりのないように見えるニュースも、その出来事をとりまく社会課題を知ると、見え方が大きく変わってくるはず

続きをみる
構造化特集「地域医療」の内容を一部公開します
2023年6月9日

みなさんこんにちは、リディラバの鈴木です!今回は、リディラバジャーナルで公開中の構造化特集「地域医療」の冒頭をこちらのnoteでも公開します。何かあったら病院で治療が受けられる。私たちの「当たり前」を維持するために、様々な課題を抱えながら尽力する医療現場の姿を知ってもらえたら嬉しいです。


続きをみる
6月の構造化特集「地域医療」への思い
2023年6月9日

この投稿はリディラバジャーナル会員限定のFBグループ「リディラバジャーナル企画室」からの転載です。

******みなさん、こんにちは!担当した構造化特集「地域医療 超高齢化社会に必要な『撤退戦』」が本日より公開となりました!今日は特集内には書いていない、特集に込めた思いをご紹介させてください。

続きをみる
子どもの発達障害、構造化マップを公開
2023年4月16日

※この投稿はリディラバジャーナルの会員限定FBグループ「リディラバジャーナル企画室」からの転載です。*****みなさん、こんにちは!!!リディラバジャーナルの井上です。

今週はとても嬉しいことがあったので、ご報告させてくださいm(_ _)m

続きをみる
構造化。テーマは「子どもの発達障害」
2023年4月7日

この投稿はリディラバジャーナル会員限定のFBグループ「リディラバジャーナル企画室」からの転載です。******みなさん、こんにちは!リディラバジャーナルの井上です。

早くも4月ですね。あっという間に過ぎ去る日々に「!?!?」という感じですが、今日も今日とて、リディラバジャーナルのご案内です。

続きをみる
編集部メンバーの想いを公開しました
2023年3月26日

※この記事はリディラバジャーナルの会員限定Facebookグループ「リディラバジャーナル企画室」からの転載です。******皆さん、こんにちは〜!

編集部の井上です。今日は、

続きをみる
「無戸籍」当事者の声を聞いてほしい。
2023年3月26日

※この記事はリディラバジャーナルの会員限定Facebookグループ「リディラバジャーナル企画室」からの転載です。ーーーみなさん、こんにちは!リディラバジャーナル編集部の井上です。

2〜3月は3年ぶりの構造化特集の復活ということで、「無戸籍」をテーマに構造化特集をお届けしてきました。

続きをみる
×
CONTENTS
intro
#あべラジオ
no.
1
no.
2
no.
3
no.
4
no.
5
no.
6
no.
7
no.
8
no.
9
no.
10
no.
11
no.
12
no.
13
no.
14
no.
15
no.
16
no.
17
no.
18
no.
19
no.
20
no.
21