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感染症とワクチン
2021/9/29(水)
【医療ゼミ#4 前編】ワクチン忌避はなぜ起こる?――手を洗う救急医Takaさんと「ワクチン忌避」に向き合う
2021/9/29(水)
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186
感染症とワクチン
2021/9/29(水)
【医療ゼミ#4 前編】ワクチン忌避はなぜ起こる?――手を洗う救急医Takaさんと「ワクチン忌避」に向き合う
2021/9/29(水)

日本国内の新型コロナワクチン接種は、2回打ち終えた人の割合が5割を超えた(2021年9月30日現在)。一方、SNSなどでは「ワクチンは危険」として接種反対を訴える情報発信も見られる。

 

「医療情報の発信力を身につける」医療ゼミ5回目となる今回は、世界のワクチン事情に詳しい木下喬弘医師に、ワクチン接種をためらう「ワクチン忌避」の実態と、その背景にある要因、また望ましい解決方法などについて聞いた。

 

※本記事の内容は2021年8月25日時点の知見に基づいています。

※本記事の取材は「リディ部〜社会問題を考えるみんなの部活動〜」で行われた2021/8/25のライブ勉強会「【リディ部×手を洗う救急医Taka 特別ゼミ第3回】」で行われました。リディラバジャーナルの取材の様子は「リディ部」でご覧いただけます。

 

<手を洗う救急医Taka  / 木下喬弘医師>
2010年阪大医学部卒。大阪急性期・総合医療センターで初期研修、12年同救急診療科に入職。19年にフルブライト奨学生として、ハーバード大公衆衛生大学院に留学。20年HPVワクチン接種率向上への取り組みで同大大学院の卒業賞Gareth M. Green Awardを受賞。8月28日にHPVワクチンのsocial marketingを行うために一般社団法人「みんパピ!みんなで知ろうHPVプロジェクト」を共同設立し、現在副代表。科学に基づいた医療情報の提供を心掛け、Twitter(@mph_for_doctors)でも情報発信中。

日本人の接種率はHPVワクチンだけが極端に低い

新型コロナウイルス感染症(COVID-19)は現在、全世界的な公衆衛生上の問題となっている。感染収束に有効とされる集団免疫の獲得には、できるだけ多くの人がワクチンを接種する必要があるが、その障害の一つとなっているのがワクチン忌避の問題だ。

 

ワクチン忌避はWHOによって2019年における「世界的な健康に対する脅威」のトップ10のうちの一つにも選ばれている。

 

では、日本のワクチン忌避の現状はどうなっているのだろうか。

 

日本における定期予防接種の状況(厚生労働省 定期の予防接種者数)を見ると、生後3ヵ月から打たれる4種混合ワクチンをはじめ、風疹、麻疹など、多くは接種率9割を超えている。

 

一方、定期接種にも関わらず接種率が極端に低いのが、子宮頸がんの原因となるヒトパピローマウイルスを予防するHPVワクチンだ。

 

定期接種化された2013年4月以降、接種後に多様な症状が報告され、同年6月から現在までHPVワクチンは積極的勧奨の差し控えとなったままだ。

 

その結果、接種率は1%未満まで落ち込み、現在でも数%しか打たれていない(2021年9月末現在)。そのほか、任意接種であるインフルエンザワクチンの接種率は5割弱となっている。

 

「定期接種については、日本人は概ね優等生と言えます。このような状況を見て、日本にはHPVワクチン忌避はあるが、全体的なワクチン忌避は存在しないという人もいます」と木下医師は言う。

 

(写真 木下医師さん)

 

ワクチン忌避は「ワクチンが接種可能にも関わらず、接種を遅らせたり拒否したりすること」と定義されている。

 

「これは連続的な概念で、接種可能なすべてのワクチンを受け入れる人と、すべてを拒否する人(ワクチン拒絶)は含まれず、その間にいる人たちのことを言います。

 

つまり、ほとんどのワクチンを打っていたとしても、打たないワクチンが一つでもあるならワクチン忌避と言えるので、定義上、日本人にはワクチン忌避があるということになります」

ワクチン忌避の理由の3Cモデルとは

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