no.
108
復興
2021/3/25(木)
コミュニティ支援は10年では終わらない——「Mr.復興」藤沢烈さんと考える復興の課題(前編)
2021/3/25(木)
no.
108
復興
2021/3/25(木)
コミュニティ支援は10年では終わらない——「Mr.復興」藤沢烈さんと考える復興の課題(前編)
2021/3/25(木)

東日本大震災から10年。この間に使われた復興予算は約32兆円にのぼり、防潮堤・道路・住宅の建設や、被災者の暮らしの支援などが進んだ。

 

一方で、住民の帰還の現状やコミュニティ形成においては、孤立や人間関係の断絶といった課題も山積している。

 

今回は、災害復興に関する情報分析や事業創造に取り組む一般社団法人RCFの代表理事であり、「Mr.復興」とも称される藤沢烈さんに、現在の災害復興支援の課題について伺った。
 

※本記事の取材は「リディ部〜社会問題を考えるみんなの部活動〜」で行われた3/10のライブ勉強会『3.11から10年現在の災害復興支援の課題とは〜「Mr.復興」藤沢烈さんと考える〜』で行われました。リディラバジャーナルの取材の様子は「リディ部」でご覧いただけます。

 

<藤沢烈さん>

一般社団法人RCF代表理事。1975年京都府生まれ。一橋大学卒業後、マッキンゼー・アンド・カンパニーを経て独立し、NPO・社会事業等に特化したコンサルティング会社を経営。東日本大震災後、RCF復興支援チーム(現・(一社)RCF)を設立し、災害復興に関する情報分析や事業創造に取り組む。現在は、全国での復興事業及び地方創生事業を、行政や企業など多様なセクターとの連携を通じ展開している。総務省地域力創造アドバイザー、新公益連盟理事・事務局長、日本プロサッカーリーグ理事を兼務。復興庁東日本大震災の復興施策の総括に関するWG構成員、東京五輪組織委員会委員等を歴任。

「見守り」と「つながりづくり」によるコミュニティ支援

RCFでは東日本大震災後、東北各地でコミュニティ支援活動を行ってきた。藤沢さんは被災地におけるコミュニティ支援を「リスク層に向けて行うもの」と定義している。

 

「2021年2月、コロナ禍で自殺者が増加している状況を受け、内閣官房に孤独・孤立対策室が設置されたことが話題になりました。被災地におけるコミュニティ支援も孤独・孤立対策と目的や性質は同じで、リスクの高い方を対象に行うものです。

 

ただし、被災者の場合は、家族や住まい、仕事を失うなどして、誰もが心身にダメージを受けている。通常よりも病気になりやすく、自殺をはかってしまう割合も高い。被災地では全員がリスク層と言えます」

 

こうしたリスク層に向けたコミュニティ支援には、ふたつの軸があるという。ひとつは「見守り、アウトリーチ(※)」だ。定期的に訪問して状況を確認し、必要があれば医療機関などにつなげる。

 

※アウトリーチ:自発的に助けを求めない人に向けて、行政や支援団体が積極的に働きかけて支援を実現すること

 

もうひとつは「つながりづくり」だ。定期的に見守りをすると言っても、一人ひとりにずっと付き添えるわけではない。地域の中で横のつながりをつくり、共助を促すことも必要だ。お茶会や料理教室、お祭りなどを企画し、困ったときに助け合える関係性を築いていく。

 

RCFでは、この「見守り」と「つながりづくり」を軸に、現在もコミュニティ支援を継続している。

 

「コミュニティ支援には時間がかかります。阪神・淡路大震災では昨年まで、つまり25年にわたってコミュニティ支援を続けてきました。心の問題は簡単には解決しないのです。

※リディラバ会員登録はコチラ
編集長からのメッセージ
×
CONTENTS
intro
ホームレス
no.
1
no.
2
若年介護
no.
3
no.
4
奨学金
no.
5
no.
6
差別
no.
7
no.
8
観光
no.
9
no.
10
子どもの臓器提供
no.
11
no.
12
都市とコロナ
no.
13
no.
14
ICT教育
no.
15
no.
16
産後うつ
no.
17
no.
18
宇宙
no.
19
no.
20
戦争
no.
21
no.
22
人工妊娠中絶
no.
23
no.
24
緊急避妊薬
no.
25
no.
26
テロリスト・ギャングの社会復帰
no.
27
no.
28
社会起業家
no.
29
no.
30
海上自衛隊
no.
31
no.
32
プロジェクト
no.
33
ソーシャルビジネス
no.
34
教員の多忙化
no.
35
no.
36
性的マイノリティ
no.
37
no.
38
出所者の社会復帰
no.
39
no.
40
ワクチン
no.
41
no.
42
薬物依存
no.
43
no.
44
性の悩み
no.
45
no.
46
リブランディング
no.
47
no.
48
少年犯罪
no.
49
no.
50
学校教育
no.
51
no.
52
LGBT
no.
53
no.
54
スロージャーナリズム
no.
55
no.
56
ソーシャルセクター
no.
57
no.
58
教育格差
no.
59
no.
60
メディア
no.
61
大人の学び
no.
62
no.
63
地方創生
no.
64
no.
65
家族のかたち
no.
66
no.
67
他者とのコミュニケーションを考える
no.
68
no.
69
地方創生
no.
70
no.
71
地方創生
no.
72
no.
73
非正規雇用と貧困
no.
74
no.
75
他者とのコミュニケーションを考える
no.
76
no.
77
家族のかたち
no.
78
no.
79
他者とのコミュニケーションを考える
no.
80
no.
81
地球温暖化対策
no.
82
no.
83
就労支援
no.
84
no.
85
1年の振り返り
no.
86
no.
87
動物との共生
no.
88
no.
89
行政のデジタル化
no.
90
no.
91
温暖化対策
no.
92
no.
93
動物との共生
no.
94
no.
95
地方移住
no.
96
no.
97
動物との共生
no.
100
no.
101
温暖化対策
no.
102
no.
103
組織論
no.
104
no.
105
キャリア
no.
106
no.
107
復興
no.
108
no.
109
コミュニティナース
no.
110
no.
111
MaaS
no.
112
no.
113
地球温暖化
no.
114
セックスワーカー
no.
115
no.
116
感染症とワクチン
no.
117
no.
118
大学生の貧困
no.
119
no.
120
温暖化対策
no.
121
no.
122
同性婚
no.
123
no.
124
フェアトレード
no.
125
no.
126
シェアハウス
no.
127
no.
128
飲食業
no.
129
感染症とワクチン
no.
130
no.
131
国際報道
no.
132
no.
133
社会的養護
no.
134
no.
135
認知症
no.
136
no.
137
入管法
no.
138
no.
139
国際問題
no.
140
no.
141
コミュニティ
no.
142
no.
143
コミュニティ
no.
144
no.
145
コミュニティ
no.
146