公開日: 2021/7/1(木)
更新日: 2023/3/27(月)

熱い想いをカタチにしていくには――経営コンサルタントが挑む社会課題解決(前編)

公開日: 2021/7/1(木)
更新日: 2023/3/27(月)
公開日: 2021/7/1(木)
更新日: 2023/3/27(月)

熱い想いをカタチにしていくには――経営コンサルタントが挑む社会課題解決(前編)

公開日: 2021/7/1(木)
更新日: 2023/3/27(月)

ミレ二アル世代、Z世代を中心に社会課題への関心が高まっている。

 

またSDGsやESG投資の浸透により、新たな産業の創出という意味でも、社会課題に関わる企業などの動きも見られるようになってきた。

 

今回は、大手コンサルティングファームの経営コンサルタントとして企業の成長戦略に携わってきた齋藤直毅さんに、社会課題解決のとらえ方や、企業の社会課題への関わり方などについて聞いた。

 

※本記事の取材は「リディ部〜社会問題を考えるみんなの部活動〜」で行われた2021/5/28のライブ勉強会「コンサルで挑む社会課題解決」で行われました。リディラバジャーナルの取材の様子は「リディ部」でご覧いただけます。

 

<齋藤直毅さん>
アビームコンサルティング株式会社 戦略ビジネスユニット兼サステナビリティユニット マネージャー。新卒で入社以来、製造業・小売業・銀行・保険・商社・社会インフラ・スポーツ/エンタメ・社団法人/独立行政法人・NPO/NGOなどの幅広い業界において、成長戦略策定・新規事業立ち上げ・マーケティング/CX・経営企画・次世代リーダー育成などのテーマを中心としたコンサルティングを多数実施。並行して、10年近く様々なNPO/NGOでプロボノによる支援を実施、大学院・大学で「社会イノベーション」をテーマとした講座を行うなど、「企業の問題解決」に関わるコンサルタントの知見を活かし、セクターを跨いだ「社会の問題解決」に向けた取り組みを行っている。

東日本大震災をきっかけに始めたプロボノ

学生時代は社会課題にほとんど関心を持つこともなく、「人生で成し遂げたいゴールがわからなかった」という齋藤さん。「まずはいろいろやってみよう」と考えてジェネラリストの仕事を選び、幅広いコンサルティング業務をグローバルに展開する総合ファームの一つであるアビームコンサルティングに就職した。

 

2011年3月11日、社会人2年目の終わりのときに東日本大震災が発生。齋藤さんは震災直後から同年7月にかけて復興支援に関わり、被災地の悲惨な状況を目の当たりにした。

 

「自然と、世のために何かできないかと思い始めました。当時は無力感ばかりでしたが」

 

そんな思いを抱えていたとき、当時はまだ黎明期だった「プロボノ」をしていた社内の先輩から誘われるままに、齋藤さんは「かものはしプロジェクト」に関わることになった。社会課題解決に本格的に触れた最初の経験だ。当時はプロボノとは何かも知らず、かものはしプロジェクトの活動内容も知らなかったという。

 

かものはしプロジェクトは、2002年に設立された日本のNPO法人。世界の児童買春問題の解決に取り組んでいる団体だ。

 

主に需要(買い手)をなくすための法の執行強化(警察支援)と、供給(売り手)を減らすための貧困層への仕事の提供や教育支援などを東南アジアの現地で進め、そのために必要となる活動資金の調達を日本で行っていた。(当時。現在はインドや日本にて子どもの不条理を無くすための活動を展開)

 

(写真AC)

 

「それまではNPOは何をやっている集まりなんだろうと思っていましたが、中に入ってみると、社会を変えたいという熱い想いでリーダーシップを発揮している優秀な人たちがたくさんいて、自分の考え方が変わっていきました」

 

一方で、NPOの人たちは熱いパッションはあるが、それを問題解決の取り組みにどう反映していくかという部分には助けが必要なように感じ、「当時まだ駆け出しの半人前コンサルタントだった自分にもできることがあるのではないか」と思ったという。

 

以来、経営コンサルタントとしてのスキルを生かし、社会課題の解決に挑むNPOをプロボノとして少しずつ手伝うようになった。

 

「企業の問題を解決することがミッションであるコンサルは、社会課題の解決を目指すこの世界と相性がいいと思っています」と齋藤さんは話す。

経営コンサルタントがとらえる社会課題解決の全体枠組み

国内外の大企業を相手に戦略を立案する経営コンサルタントは、社会課題の解決をどのようにとらえているのか。

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2023年4月16日

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「無戸籍」当事者の声を聞いてほしい。
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2〜3月は3年ぶりの構造化特集の復活ということで、「無戸籍」をテーマに構造化特集をお届けしてきました。

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CONTENTS
intro
ホームレス
no.
1
no.
2
若年介護
no.
3
no.
4
奨学金
no.
5
no.
6
差別
no.
7
no.
8
観光
no.
9
no.
10
子どもの臓器提供
no.
11
no.
12
都市とコロナ
no.
13
no.
14
ICT教育
no.
15
no.
16
産後うつ
no.
17
no.
18
宇宙
no.
19
no.
20
戦争
no.
21
no.
22
人工妊娠中絶
no.
23
no.
24
緊急避妊薬
no.
25
no.
26
テロリスト・ギャングの社会復帰
no.
27
no.
28
社会起業家
no.
29
no.
30
海上自衛隊
no.
31
no.
32
プロジェクト
no.
33
ソーシャルビジネス
no.
34
教員の多忙化
no.
35
no.
36
性的マイノリティ
no.
37
no.
38
出所者の社会復帰
no.
39
no.
40
ワクチン
no.
41
no.
42
薬物依存
no.
43
no.
44
性の悩み
no.
45
no.
46
リブランディング
no.
47
no.
48
少年犯罪
no.
49
no.
50
学校教育
no.
51
no.
52
LGBT
no.
53
no.
54
スロージャーナリズム
no.
55
no.
56
ソーシャルセクター
no.
57
no.
58
教育格差
no.
59
no.
60
メディア
no.
61
大人の学び
no.
62
no.
63
地方創生
no.
64
no.
65
家族のかたち
no.
66
no.
67
他者とのコミュニケーションを考える
no.
68
no.
69
地方創生
no.
70
no.
71
地方創生
no.
72
no.
73
非正規雇用と貧困
no.
74
no.
75
他者とのコミュニケーションを考える
no.
76
no.
77
家族のかたち
no.
78
no.
79
他者とのコミュニケーションを考える
no.
80
no.
81
地球温暖化対策
no.
82
no.
83
就労支援
no.
84
no.
85
1年の振り返り
no.
86
no.
87
動物との共生
no.
88
no.
89
行政のデジタル化
no.
90
no.
91
温暖化対策
no.
92
no.
93
動物との共生
no.
94
no.
95
地方移住
no.
96
no.
97
動物との共生
no.
100
no.
101
温暖化対策
no.
102
no.
103
組織論
no.
104
no.
105
キャリア
no.
106
no.
107
復興
no.
108
no.
109
コミュニティナース
no.
110
no.
111
MaaS
no.
112
no.
113
地球温暖化
no.
114
セックスワーカー
no.
115
no.
116
感染症とワクチン
no.
117
no.
118
大学生の貧困
no.
119
no.
120
温暖化対策
no.
121
no.
122
同性婚
no.
123
no.
124
フェアトレード
no.
125
no.
126
シェアハウス
no.
127
no.
128
飲食業
no.
129
感染症とワクチン
no.
130
no.
131
国際報道
no.
132
no.
133
社会的養護
no.
134
no.
135
認知症
no.
136
no.
137
入管法
no.
138
no.
139
国際問題
no.
140
no.
141
コミュニティ
no.
142
no.
143
コミュニティ
no.
144
no.
145
コミュニティ
no.
146
no.
147
吃音
no.
148
no.
149
コンサル×社会課題解決
no.
150
no.
151
いじめ
no.
152
no.
153
社会課題×事業
no.
154
no.
155
社会課題×映画
no.
156
no.
157
感染症とワクチン
no.
158
no.
159
社会教育士
no.
160
no.
161
山岳遭難
no.
162
no.
163
支援者支援
no.
164
no.
165
いじめ
no.
166
no.
167
ゲーム依存
no.
168
no.
169
トランスジェンダーとスポーツ
no.
170
no.
171
うつ病患者の家族
no.
172
no.
173
パラスポーツ
no.
174
no.
175
代替肉
no.
176
no.
177
弱いロボット
no.
178
no.
179
戦争継承
no.
180
no.
181
女性の社会参画
no.
182
no.
183
子どもの居場所
no.
184
no.
185
感染症とワクチン
no.
186
no.
187
デジタル社会
no.
188
no.
189
若年女性の生きづらさ
no.
190
no.
191
ゼブラ企業
no.
192
no.
193
多胎児家庭の困難
no.
194
no.
195
ソーシャルイノベーション
no.
196
no.
197
ジェンダー
no.
198
no.
199
毒親
no.
200
no.
201
葬儀
no.
202
no.
203
感染症とワクチン
no.
204
no.
205
子どもの安全
no.
206
no.
207
優生思想
no.
208
no.
209
感染症とワクチン
no.
210
no.
211
障害
no.
212
no.
213
水産資源
no.
214
no.
215
教育格差
no.
216
no.
217
障害と性
no.
218
no.
219
医療
no.
220
no.
221
シングルマザー
no.
222
no.
223
多文化共生
no.
224
no.
225
誹謗中傷
no.
226
no.
227
児童労働
no.
228
no.
229
不登校
no.
230
no.
231
政治
no.
232
no.
233
食料危機
no.
234
no.
235
お金と社会課題
no.
236
no.
237
震災
no.
238
no.
239
まちづくり
no.
240
no.
241
精子提供
no.
242
no.
243
選挙
no.
244
アロマンティンク・アセクシュアル
no.
245
クラウドファンディング
no.
246
レイシャルプロファイリング
no.
247
子育てと科学的根拠
no.
248
高齢者雇用
no.
249
介護
no.
250
no.
251