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ワクチン
2020/9/25(金)
手を洗う救急医Takaさんと考える、このままで大丈夫?日本のワクチン事情————HPVワクチンを知っていますか(後編)
2020/9/25(金)
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ワクチン
2020/9/25(金)
手を洗う救急医Takaさんと考える、このままで大丈夫?日本のワクチン事情————HPVワクチンを知っていますか(後編)
2020/9/25(金)

日本では、年間約2800人もの人が子宮頸がんで命を落としている。予防にはHPV(ヒトパピローマウイルス)ワクチンの接種が有効とされるが、その接種率は90%を超える国があるのに対して、日本では1%未満と極端に低迷している。

 

この状態が今後も続いた場合、どのようなことが懸念されるのか。なぜ日本では、ワクチン接種率を上げることが難しいのか。後編は、HPVワクチンを打つ意味や安全性などについて、公衆衛生の専門家でありHPVワクチンの啓発に取り組む、木下喬弘医師に聞いていく。

 

※本記事は、「リディ部〜社会問題を考えるみんなの部活動〜」で行われた9/4のライブ勉強会「【公開企画】手を洗う救急医Takaさんと考える、このままで大丈夫?日本のワクチン事情〜コロナワクチンからHPVワクチンまで〜」の内容をもとに記事化した後編です。公開対談のアーカイブ動画は、記事末尾のYouTubeよりご覧いただけます。リディ部について詳しくはこちら

 

<木下喬弘さん>(手を洗う救急医Takaさん)
2010年阪大医学部卒。大阪急性期・総合医療センターで初期研修、12年同救急診療科に入職。19年にフルブライト奨学生として、ハーバード大公衆衛生大学院に留学。20年HPVワクチン接種率向上への取り組みで同大大学院の卒業賞Gareth M. Green Awardを受賞。8月31日にHPVワクチンのsocial marketingを行うために一般社団法人「みんパピ!みんなで知ろうHPVプロジェクト」を共同設立。科学に基づいた医療情報の提供を心掛け、Twitter(@mph_for_doctors)でも情報発信中。

HPVワクチンの効果とは?

子宮頸がんは、がんの中では珍しく、ウイルス感染によって起こる。95%以上がHPV(ヒトパピローマウイルス)の感染が原因で発症する病気だ。20代後半から40代の若い世代でも発症する。現在、日本では年間約1万人が子宮頸がんに罹患し、約2800人が亡くなっている。

 

ウイルスは性交渉によって感染し、コンドームでは完全に防ぐことはできないとされる。ただし、HPVに感染しても必ずしもがんを発症するわけではない。一部の女性が、感染細胞が異常な形に変化する「前がん病変」という状態を経て、子宮頸がんを発症する。

 

その子宮頸がんを予防できるとされるのが、HPVワクチンだ。HPVワクチンに関する啓発活動に取り組む木下喬弘医師はこう説明する。

 

「子宮頸がんになる前の、前がん病変の段階で見つかっても、がんの進行の程度によっては、子宮を摘出しなければならないケースも出てきます。HPVワクチンは、その『前がん病変』を防ぐ効果があることが、メタアナリシスという最も質の高い研究で確認されています。子宮頸がんは、前がん病変を経て発症するので、前がん病変を減らすことができれば、子宮頸がんも減らすことができるとされています」

 

木下医師

 

現在、日本で承認されているHPVワクチンには、2価・4価・9価の3種類がある。「価」というのは防ぐことができるウイルスの種類の数を表す。2価ワクチンなら2種類のHPVウイルスを、9価なら9種類のHPVウイルスを防ぐ。木下医師はこう話す。

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