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メディア
2020/12/17(木)
社会課題の現場をメディアはどう伝えていくべきか——cakesのホームレス記事炎上問題から考える
2020/12/17(木)
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2020/12/17(木)
社会課題の現場をメディアはどう伝えていくべきか——cakesのホームレス記事炎上問題から考える
2020/12/17(木)

ウェブメディアcakesにおいて11月11日に公開された「ホームレスを3年間取材し続けたら、意外な一面にびっくりした」という記事が、SNSなどで炎上した。何が問題とされたのか。社会課題の現場を発信する際にはどのようなことに注意しなければならないのか。

 

ジャーナリストの津田大介さんと、社会問題に特化したウェブメディア「リディラバジャーナル」編集長の安部敏樹が語り合った。

 

※本記事は、津田さんが主宰するポリタスTVで安部をゲストに行われた11/18の対談「cakesのホームレス記事が炎上—社会課題の現場を記事にする際に注意しなければならないことは何か」の内容をもとに記事化したものです。ポリタスTVにて本対談の全編をご覧いただけます。

社会課題についての議論をタブー化しないために

 津田大介  先日、ウェブメディアcakesで掲載している写真家・幡野広志さんの人生相談コンテンツで、DV被害を受けていた女性に対して、「あなたは嘘をついていますよね」といった返答をしたことが話題になり、炎上を招いてしまいました。

 

DVやモラルハラスメントの被害を受けている人はそもそも声を上げづらい状況にある。そうした中で声を上げたけれども、「嘘でしょう」と封じ込められてしまったということで、被害に遭った当事者の方や支援者の方などから批判が出てきました。

 

結果的に記事は削除されて、cakes自体も編集体制を見直すということでしたが、そこから1ヶ月もたたないうちに2つ目の炎上が起きてしまった。

 

10月26日の幡野さんの記事では、相談者の方へのお詫びと共に、記事削除までの経緯なども書かれています。)

 

ばぃちぃさんという夫婦のライターユニットが、ホームレスの方々の生活ぶりを3年間取材し続けて書いた記事をcakesが掲載したところ、その語り口や目線は配慮が足りないのではないか、と。

 

今日はこれらの炎上を契機に、社会課題の現場をメディアはどう伝えていけば良いのかという話をできればいいなと思います。

 

これまで、DVやホームレスに関する問題も取り上げてきた「リディラバジャーナル」の編集長として、安部さんはどう思われましたか。

 

(写真 津田大介さん)

 

 安部 敏樹  まず、僕は言論というのは多様であるべきだし、多様であるからおもしろいと思っています。

 

今回の炎上が、社会的な論点についての議論をタブー化させないように、今日の対談も建設的にやっていきたいというのが大前提としてあります。

 

そのうえで、幡野さんの件と、今回のホームレス記事の件とでは炎上したポイントが質的に違うと思うんですね。やっぱり大きいのは、当事者の方が「これは違うんじゃないか」と違和感を覚えて、反対の声を上げるか否かという点です。

 

リディラバは、社会課題の現場に足を運んで学んでもらうスタディツアーというものを10年以上やっています。ただ、そういった社会問題の現場の側から今のメディアはひどいという話を聞くことが多かった。

 

どこのメディアもその時に盛り上がったものをその時だけ取材しに来る。その後の関係性もないから、当事者が意図しないかたちで発言が切り取られて伝えられてしまうと。

 

 津田  確かに。同情とか感動とか、視聴者の感情を過剰に喚起する演出をしてね。

 

 安部   それを現場の人たちはすごく嫌がって、マスメディアの取材にはもう答えたくないと。でも、答えなくなると、問題を取り上げて議論する場所がなくなってしまうじゃないですか。

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ホームレス
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1
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若年介護
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差別
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産後うつ
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緊急避妊薬
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35
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37
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出所者の社会復帰
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ワクチン
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薬物依存
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43
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性の悩み
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45
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リブランディング
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地方創生
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他者とのコミュニケーションを考える
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88
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89
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90
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91
温暖化対策
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92
no.
93
動物との共生
no.
94
no.
95
地方移住
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96
no.
97
動物との共生
no.
100
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101
温暖化対策
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102
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組織論
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104
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キャリア
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コミュニティナース
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温暖化対策
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