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公開日: 2020/12/24(木)

都民の力で地方を元気にしていく――元熊本県副知事が考える都市と地方の関係性(後編)

公開日: 2020/12/24(木)
公開日: 2020/12/24(木)

都民の力で地方を元気にしていく――元熊本県副知事が考える都市と地方の関係性(後編)

公開日: 2020/12/24(木)

地方を活性化させるためには、人やお金、住まいや雇用など、多くの課題があり、決して簡単なことではない。

 

しかし元熊本県副知事で、今年の東京都知事選挙に出馬したことでも話題となった小野泰輔さんは、地方が繁栄しなければ、結果として東京の衰退にもつながりかねないという。

 

どういうことなのか。東京から地方を活性化させていくためのアイデアや、地方創生に必要なことなどについて、小野さんとリディラバ代表の安部敏樹が語った。

 

※本記事は、「リディ部〜社会問題を考えるみんなの部活動〜」で行われた11/11のライブ勉強会「地方創生を構造化せよ第1弾 都知事選にも出馬、小野たいすけが語る!地方創生における都市と地方の関係性」の内容をもとに記事化した前編です。

 

<小野泰輔さん>
1974年東京都目黒区生まれ。東京大学法学部卒業後、アクセンチュア株式会社、衆議院議員公設秘書等を経て、2008年熊本県政策調整参与に就任。2012年、当時38歳の時に熊本県副知事に就任。3期12年の任期を終え、2020年6月に退任。東京都知事選挙に出馬(4位)。新たな道へ挑戦。

「東京から地方を活性化させる」という提案

 安部敏樹  都市と地方の関係性でいうと、東京都は自主財源の収入が多いために、地方交付税交付金を必要としないと見なされている。東京都の税収を、国が交付金という形で地方にばらまいているともいえます。

 

東京からすると、「我々が稼いで納税しているのに、地方に配るのは勘弁してくれ」というところもある。

 

一方で地方からすると、「東京よりも子どもの数は多いし、自分たちがいなければ上京して働く人も減り、東京の経済が成り立たなくなる。むしろ、地方には交付金をもっと出すべき」という考えもあるのではないかなと。

 

小野さんは熊本県副知事として地域に根ざした行政を目指してやってこられて、その職を辞して東京都知事選に飛び込みました。

 

都市と地方の関係性における課題には、どんなものがあると思いますか。

 

(写真 安部敏樹)

 

 小野泰輔  私が東京都知事選で提案したことのひとつに「東京から地方を元気にしていく」ということがあります。

 

演説を聞いていた方からは「それは都民の生活に関係ないでしょう」と言われることもありました。

 

でも東京という場所は、東京出身者だけで成り立っているわけではないんですよね。

 

東京で働く人のほとんどが、地方から来た人たちです。全国で生まれ育った若者たちが労働力となり、東京のサービス産業を維持しているという側面があります。地方からの人の流れが止まれば東京も徐々にしぼんでいってしまいますから、それは避けなければいけません。

 

「交付金を配るから地方は地方でがんばりなさい」という発想ではなく、都民の力で地方を元気にしていくことを提案しています。

 

たとえば東京ではなく地方で起業してもらって、その会社で働いて豊かな生活をしながら子育てする人を増やすとか。あとは、世界にも通用するようなレベルのIT企業を地方に集積させるとか。

 

東京から地方をテコ入れすることで、結果として、地方にいる優秀な人を東京に送るなどの持続的な循環も期待できる。簡単なことではありませんが、東京という都会に住む人たちの力で実現できないかと考えています。

 

(写真・提供 小野泰輔さん)

 

 安部  僕が考えていることに「東京が、地方から出てきた若者の意欲搾取の場になってしまっているのではないか」というのがあって。

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6月の構造化特集「地域医療」への思い
2023年6月9日

この投稿はリディラバジャーナル会員限定のFBグループ「リディラバジャーナル企画室」からの転載です。

******みなさん、こんにちは!担当した構造化特集「地域医療 超高齢化社会に必要な『撤退戦』」が本日より公開となりました!今日は特集内には書いていない、特集に込めた思いをご紹介させてください。

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子どもの発達障害、構造化マップを公開
2023年4月16日

※この投稿はリディラバジャーナルの会員限定FBグループ「リディラバジャーナル企画室」からの転載です。*****みなさん、こんにちは!!!リディラバジャーナルの井上です。

今週はとても嬉しいことがあったので、ご報告させてくださいm(_ _)m

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構造化。テーマは「子どもの発達障害」
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この投稿はリディラバジャーナル会員限定のFBグループ「リディラバジャーナル企画室」からの転載です。******みなさん、こんにちは!リディラバジャーナルの井上です。

早くも4月ですね。あっという間に過ぎ去る日々に「!?!?」という感じですが、今日も今日とて、リディラバジャーナルのご案内です。

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編集部メンバーの想いを公開しました
2023年3月26日

※この記事はリディラバジャーナルの会員限定Facebookグループ「リディラバジャーナル企画室」からの転載です。******皆さん、こんにちは〜!

編集部の井上です。今日は、

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「無戸籍」当事者の声を聞いてほしい。
2023年3月26日

※この記事はリディラバジャーナルの会員限定Facebookグループ「リディラバジャーナル企画室」からの転載です。ーーーみなさん、こんにちは!リディラバジャーナル編集部の井上です。

2〜3月は3年ぶりの構造化特集の復活ということで、「無戸籍」をテーマに構造化特集をお届けしてきました。

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CONTENTS
intro
ホームレス
no.
1
no.
2
若年介護
no.
3
no.
4
奨学金
no.
5
no.
6
差別
no.
7
no.
8
観光
no.
9
no.
10
子どもの臓器提供
no.
11
no.
12
都市とコロナ
no.
13
no.
14
ICT教育
no.
15
no.
16
産後うつ
no.
17
no.
18
宇宙
no.
19
no.
20
戦争
no.
21
no.
22
人工妊娠中絶
no.
23
no.
24
緊急避妊薬
no.
25
no.
26
テロリスト・ギャングの社会復帰
no.
27
no.
28
社会起業家
no.
29
no.
30
海上自衛隊
no.
31
no.
32
プロジェクト
no.
33
ソーシャルビジネス
no.
34
教員の多忙化
no.
35
no.
36
性的マイノリティ
no.
37
no.
38
出所者の社会復帰
no.
39
no.
40
ワクチン
no.
41
no.
42
薬物依存
no.
43
no.
44
性の悩み
no.
45
no.
46
リブランディング
no.
47
no.
48
少年犯罪
no.
49
no.
50
学校教育
no.
51
no.
52
LGBT
no.
53
no.
54
スロージャーナリズム
no.
55
no.
56
ソーシャルセクター
no.
57
no.
58
教育格差
no.
59
no.
60
メディア
no.
61
大人の学び
no.
62
no.
63
地方創生
no.
64
no.
65
家族のかたち
no.
66
no.
67
他者とのコミュニケーションを考える
no.
68
no.
69
地方創生
no.
70
no.
71
地方創生
no.
72
no.
73
非正規雇用と貧困
no.
74
no.
75
他者とのコミュニケーションを考える
no.
76
no.
77
家族のかたち
no.
78
no.
79
他者とのコミュニケーションを考える
no.
80
no.
81
地球温暖化対策
no.
82
no.
83
就労支援
no.
84
no.
85
1年の振り返り
no.
86
no.
87
動物との共生
no.
88
no.
89
行政のデジタル化
no.
90
no.
91
温暖化対策
no.
92
no.
93
動物との共生
no.
94
no.
95
地方移住
no.
96
no.
97
動物との共生
no.
98
no.
99
温暖化対策
no.
100
no.
101
組織論
no.
102
no.
103
キャリア
no.
104
no.
105
復興
no.
106
no.
107
コミュニティナース
no.
108
no.
109
MaaS
no.
110
no.
111
地球温暖化
no.
112
セックスワーカー
no.
113
no.
114
感染症とワクチン
no.
115
no.
116
大学生の貧困
no.
117
no.
118
温暖化対策
no.
119
no.
120
同性婚
no.
121
no.
122
フェアトレード
no.
123
no.
124
シェアハウス
no.
125
no.
126
飲食業
no.
127
感染症とワクチン
no.
128
no.
129
国際報道
no.
130
no.
131
社会的養護
no.
132
no.
133
認知症
no.
134
no.
135
入管法
no.
136
no.
137
国際問題
no.
138
no.
139
コミュニティ
no.
140
no.
141
コミュニティ
no.
142
no.
143
コミュニティ
no.
144
no.
145
吃音
no.
146
no.
147
コンサル×社会課題解決
no.
148
no.
149
いじめ
no.
150
no.
151
社会課題×事業
no.
152
no.
153
社会課題×映画
no.
154
no.
155
感染症とワクチン
no.
156
no.
157
社会教育士
no.
158
no.
159
山岳遭難
no.
160
no.
161
支援者支援
no.
162
no.
163
いじめ
no.
164
no.
165
ゲーム依存
no.
166
no.
167
トランスジェンダーとスポーツ
no.
168
no.
169
うつ病患者の家族
no.
170
no.
171
パラスポーツ
no.
172
no.
173
代替肉
no.
174
no.
175
弱いロボット
no.
176
no.
177
戦争継承
no.
178
no.
179
女性の社会参画
no.
180
no.
181
子どもの居場所
no.
182
no.
183
感染症とワクチン
no.
184
no.
185
デジタル社会
no.
186
no.
187
若年女性の生きづらさ
no.
188
no.
189
ゼブラ企業
no.
190
no.
191
多胎児家庭の困難
no.
192
no.
193
ソーシャルイノベーション
no.
194
no.
195
ジェンダー
no.
196
no.
197
毒親
no.
198
no.
199
葬儀
no.
200
no.
201
感染症とワクチン
no.
202
no.
203
子どもの安全
no.
204
no.
205
優生思想
no.
206
no.
207
感染症とワクチン
no.
208
no.
209
障害
no.
210
no.
211
水産資源
no.
212
no.
213
教育格差
no.
214
no.
215
障害と性
no.
216
no.
217
医療
no.
218
no.
219
シングルマザー
no.
220
no.
221
多文化共生
no.
222
no.
223
誹謗中傷
no.
224
no.
225
児童労働
no.
226
no.
227
不登校
no.
228
no.
229
政治
no.
230
no.
231
食料危機
no.
232
no.
233
お金と社会課題
no.
234
no.
235
震災
no.
236
no.
237
まちづくり
no.
238
no.
239
精子提供
no.
240
no.
241
選挙
no.
242
アロマンティンク・アセクシュアル
no.
243
クラウドファンディング
no.
244
レイシャルプロファイリング
no.
245
子育てと科学的根拠
no.
246
高齢者雇用
no.
247
介護
no.
248
no.
249