no.
73
地方創生
2021/1/13(水)
多様な事業者を生み、時代の変化に耐えうる自立した地域に――ゼロから再興する南相馬に学ぶ(後編)
2021/1/13(水)
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73
地方創生
2021/1/13(水)
多様な事業者を生み、時代の変化に耐えうる自立した地域に――ゼロから再興する南相馬に学ぶ(後編)
2021/1/13(水)

2014年に住民のいない南相馬市小高区でコワーキングスペース事業を立ち上げた、小高ワーカーズベース代表取締役の和田智行さん。

 

地域の再生を目指し、「地域の100の課題から100のビジネスを創出する」をミッションに掲げて食堂やスーパーなどを立ち上げるかたわら、起業家の誘致育成にも力を入れる和田さんに、現在の取り組みや起業家を育てるうえで意識していることを聞いた。

 

※本記事は、「リディ部〜社会問題を考えるみんなの部活動〜」で行われた11/25のライブ勉強会「津波の街から事業おこしの街へ~地域の課題からビジネスを創出する南相馬から学ぶ地域おこし——地方創生を構造化せよ vol.2』の内容をもとに記事化した後編です。リディ部について詳しくはこちら

 

<和田智行さん>
南相馬市小高区生まれ。ITベンチャー勤務を経て独立。2005年、ITベンチャーの役員就任と同時にUターンし、東京の2社の経営にリモートワークで参画するライフスタイルを確立。2011年、原発事故により自宅が警戒区域となり、家族とともに避難生活を送るも、2014年に小高区にて避難区域初のコワーキングスペース事業を開始。その後、食堂や仮設スーパー、ガラスアクセサリー工房、起業家の誘致育成など、小高区住民帰還の呼び水となる事業の創出に取り組む。2014年 AERA 「日本を突破する100人」選出。

事業計画に固執せず、変化を受け入れる心構えが大切

和田さんが起業家の誘致育成のために取り組んでいることの一つが、「Next Commons Lab」(以下、NCL)だ。

 

NCLは岩手県遠野市からスタートし、現在は南相馬を含む全国各地に拠点やネットワークを展開している。

 

Next Commons LabのHPより) 

 

NCLは、現代の世の中の基盤となっている国家と資本主義の上に「ポスト資本主義」という新しいレイヤーをつくることを目指し、同じビジョンを持つ起業家や企業、行政などと協力しながら各地の拠点で複数のプロジェクトを設立。それらのプロジェクトを通じて地域社会と交わりながら、社会をアップデートするための実験と実装を行っている。

 

NCL南相馬では、これまでに小高駅の駅舎を活用した事業や、南相馬市内で150頭以上飼われている馬を活用したシェアリングサービス、地酒を醸造するブルワリーの立ち上げなど、様々な事業を興してきた。

 

NCLであらかじめ地域の課題や資源、ユニークな人材などを核にプロジェクトのタネを考え、それらを実際に形にする起業家を募集することで、地域外から人を巻き込んでいるという。

 

「起業家や事業を生み出していくうえで、最も意識しているのは多様性です。起業や事業の立ち上げを考える場合は、実現可能性を考えて根拠を揃えた事業計画を立ててから進めていくことが多いと思うのですが、せっかく計画を立てても世の中はどんどん変わっていきます。ましてや避難区域だった街は変化のスピードが非常に速く、昨年まで必要だったものが今年になれば全く必要がなくなることもよくある。たしかに計画は大切ですが、それに固執せず、あらゆる可能性を受け入れて変化していく心構えを持つことが大事だと考えています」

「なければつくる」という発想が当たり前になってほしい

和田さんが地域での起業や事業開発にこだわる背景には、「地域を自立させたい」という思いがある。

 

地方創生の取り組みでは企業誘致という手を打つケースも多いが、「企業がいろいろな課題を解決できるがゆえに地元の人たちがその企業の存在に依存してしまい、自分たちで物事を興そうとしなくなってしまうことが問題だと考えています」と、和田さんは語る。

 

変化の激しい今の時代に、いつまでもその企業が地域にあり続けるとは限らない。

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編集長からのメッセージ
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CONTENTS
intro
ホームレス
no.
1
no.
2
若年介護
no.
3
no.
4
奨学金
no.
5
no.
6
差別
no.
7
no.
8
観光
no.
9
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10
子どもの臓器提供
no.
11
no.
12
都市とコロナ
no.
13
no.
14
ICT教育
no.
15
no.
16
産後うつ
no.
17
no.
18
宇宙
no.
19
no.
20
戦争
no.
21
no.
22
人工妊娠中絶
no.
23
no.
24
緊急避妊薬
no.
25
no.
26
テロリスト・ギャングの社会復帰
no.
27
no.
28
社会起業家
no.
29
no.
30
海上自衛隊
no.
31
no.
32
プロジェクト
no.
33
ソーシャルビジネス
no.
34
教員の多忙化
no.
35
no.
36
性的マイノリティ
no.
37
no.
38
出所者の社会復帰
no.
39
no.
40
ワクチン
no.
41
no.
42
薬物依存
no.
43
no.
44
性の悩み
no.
45
no.
46
リブランディング
no.
47
no.
48
少年犯罪
no.
49
no.
50
学校教育
no.
51
no.
52
LGBT
no.
53
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54
スロージャーナリズム
no.
55
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56
ソーシャルセクター
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57
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58
教育格差
no.
59
no.
60
メディア
no.
61
大人の学び
no.
62
no.
63
地方創生
no.
64
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65
家族のかたち
no.
66
no.
67
他者とのコミュニケーションを考える
no.
68
no.
69
地方創生
no.
70
no.
71
地方創生
no.
72
no.
73
非正規雇用と貧困
no.
74
no.
75
他者とのコミュニケーションを考える
no.
76
no.
77
家族のかたち
no.
78
no.
79
他者とのコミュニケーションを考える
no.
80
no.
81
地球温暖化対策
no.
82
no.
83
就労支援
no.
84
no.
85
1年の振り返り
no.
86
no.
87
動物との共生
no.
88
no.
89
行政のデジタル化
no.
90
no.
91
温暖化対策
no.
92
no.
93
動物との共生
no.
94
no.
95
地方移住
no.
96
no.
97
動物との共生
no.
100
no.
101
温暖化対策
no.
102
no.
103
組織論
no.
104
no.
105
キャリア
no.
106
no.
107
復興
no.
108
no.
109
コミュニティナース
no.
110
no.
111
MaaS
no.
112
no.
113
地球温暖化
no.
114
セックスワーカー
no.
115
no.
116
感染症とワクチン
no.
117
no.
118
大学生の貧困
no.
119
no.
120
温暖化対策
no.
121
no.
122
同性婚
no.
123
no.
124
フェアトレード
no.
125
no.
126
シェアハウス
no.
127
no.
128
飲食業
no.
129
感染症とワクチン
no.
130
no.
131
国際報道
no.
132
no.
133
社会的養護
no.
134
no.
135
認知症
no.
136
no.
137
入管法
no.
138
no.
139
国際問題
no.
140
no.
141