no.
89
動物との共生
2021/2/17(水)
「身近にいる生き物」にこそ目を向けることが必要ーー旭山動物園園長が考える動物園のあり方(後編)
2021/2/17(水)
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89
動物との共生
2021/2/17(水)
「身近にいる生き物」にこそ目を向けることが必要ーー旭山動物園園長が考える動物園のあり方(後編)
2021/2/17(水)

「動物園は動物を見世物にしている」という意見も世の中にはある。それは事実でもある一方、動物園で生身の命に触れることで人間の動物に対する考え方が変わったり、自然環境のことを考えた行動につながったりする可能性もある。

 

後編では旭山動物園園長の坂東元さんに、動物園という場所の意義や、私たち人間は動物にどう関わっていくべきかなどについて話を聞いた。

 

※本記事は、「リディ部〜社会問題を考えるみんなの部活動〜」で行われた1/20のライブ勉強会『【動物との共生vol.1 〜鑑賞される動物〜 】動物は見せ物ではないー 命と権利に向き合う動物園のあり方ー』の内容をもとに記事化した後編です。リディ部について詳しくはこちら

 

<坂東元さん>
旭山動物園園長。1961年北海道生まれ。酪農学園大学卒。 獣医となり86年より旭山動物園に勤務。 飼育展示係として行動展示を担当。 動物が持つ生態や能力を引き出すよう工夫した行動展示は旭山動物園を一躍有名にした。2009年より現職。

動物園の意義は「命」に触れられること

世の中には、動物園に対して「動物を不自由な場所に閉じ込めている」という批判の声もある。坂東さんは動物園の意義について、どのように考えているのだろうか。

 

「動物園というのはもともと人間のエゴでつくった場所であり、実際そこに動物を閉じ込めて生活させていることは事実です。そしてその原罪のようなものは、これからも背負っていかなければいけないと考えています。

 

一方、動物園という場所があることで、多くの人が『地球上にはいろいろな動物がいるんだ』と知ることができたり、わずか数時間のうちにひとつの場所で世界中の動物を見られたりするということには、すごく意味があると考えています」と、坂東さんは話す。

 

動物園の意義は、目の前に生き物という「命」があることだと坂東さんは考える。映像や剥製とは違って、動物たちは日々食べて排泄し、匂いや気配を持っている。

 

「直接動物を目にした人たちに少しでも『愛しい』とか『すごいな』という気持ちが生まれれば、その動物を大切にしたり守ったりするために何ができるのかということを、自分ごととして捉えることができると思うんです。

 

たとえば動物園のカバを見た人に、アフリカなどにいる野生のカバのことを想う気持ちが生まれるとか。動物に触れて、ほんの少しでもその人の考え方や今後の生活の仕方が変わること。それが動物園の意義であり、自分たちが多くの動物の命を預かる意味だと考えています。

 

『動物について知らないとダメ、知るべき』と押しつけたいわけではありません。動物たちのいきいきとした姿からひとつでも気づきや学びを持ってもらうために、自分たちの役割があると思っています。

 

動物園で預かっている動物たちにどういう生活をさせ、どのような最期を迎えさせるのかということを真剣に考え、日々命と向き合っています」
 

 

(写真 坂東元さん)

身の回りにいる生き物にこそ関心を向ける

坂東さんはいま、多くの人が身近にいる生き物を大切にできていないのではないかと、疑問を覚えているという。

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