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行政のデジタル化
2021/2/18(木)
コロナ対策の現金給付手続きはなぜ遅かったのか? ――日本の行政デジタル化の課題(前編)
2021/2/18(木)
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行政のデジタル化
2021/2/18(木)
コロナ対策の現金給付手続きはなぜ遅かったのか? ――日本の行政デジタル化の課題(前編)
2021/2/18(木)

コロナ禍への緊急経済対策の一つとして、2020年に一律10万円の定額給付金が支給されたが、手続きに時間がかかるなど、行政のデジタル化の遅れが浮き彫りになった。

 

マイナンバーカードの普及が進んでおらず、スムーズなデジタル申請に役立たなかったことが一因だ。また、戸籍や住民票に使われている膨大な漢字データもシステム構築のネックになっており、文字コードの統一が必要だ。

 

マイナンバー制度を支える情報システム基盤の構築などに携わってきたJapan Digital Design CTOの楠正憲さんの視点から、前編では、コロナ禍中の現金給付の混乱の過程を振り返り、行政のデジタル化の現状と課題を見ていく。
 

※本記事は、「リディ部〜社会問題を考えるみんなの部活動〜」で行われた1/6のライブ勉強会『行政のデジタル化から家族主義の原点『戸籍制度』の変遷まで〜』の内容をもとに記事化した前編です。リディ部について詳しくはこちら

 

<楠正憲さん>
マイクロソフト、ヤフーを経て2017年からJapan Digital Design CTO。2011年から内閣官房番号制度推進管理補佐官、2012年から政府CIO補佐官、マイナンバー制度を支える情報システム基盤の構築に携わる。2015年、福岡市制作アドバイザー(ICT)、一般社団法人OpenIDファウンデーション・ジャパン代表理事に就任。2016年ISO/TC307 ブロックチェーンと分散台帳技術に係る専門委員会 国内委員会 委員長。2019年、東京都デジタルトランスフォーメーションフェロー、ISO/TC68 金融サービス専門委員会メンバー。

中学留年、高校中退、逆転は秋葉原から

楠さんは、IT企業勤務、政府CIO補佐官、さらに大学講師でもあるという輝かしい複線キャリアを築いてきた。だが、かつては落ちこぼれと見られかねない中学・高校時代を過ごしたという。

 

「中学で留年したのは、単純に勉強をサボって成績が悪かったのと、新聞部でいろいろ書き過ぎて先生方に疎まれていたからでしょう」と楠さんは振り返る。

 

中高一貫の私学を高校1年で中退し、大検(現在の高認)を取得して受験に臨むが、どこにも受からず浪人する。

 

折しもWindows 95が登場しインターネット元年という時代、予備校をサボって秋葉原に通った楠さんは、日立ソフトのショールームに入り浸り、「いるだけじゃ悪いんで、代わりにパソコン直したり、僕にしかデモ(デモンストレーション)できないソフトを入れて遊んだり」という日々を過ごした。やがて、重要な来客の際には店員から「この日は来てる?」と聞かれるまでになる。

 

こうして浪人時代に人脈を築き、大学入学早々からフリーランスで仕事を始めた。IT系ライターからスタートして、受託調査など特定のクライアント向けのレポート作成を手がけるようになる。大学2年の時、日本ビクター子会社でのコンビニECサイト構築支援に取り組むうちに、ベンチャー企業だったインターネット総合研究所に誘われ、学生の身で入社したのが1社目の就職だ。

 

大学卒業後、2002年マイクロソフトで10年間、ヤフージャパンで5年間、IT業界の最前線を走り続けてきた。現在はJapan Digital DesignのCTOとして三菱UFJフィナンシャル・グループ(MUFG)のデジタル化に取り組む。

 

政府のIT戦略にも携わっており、昨年はコロナ対策の特別定額給付金の仕組みづくりにも関わった。

 

(写真 楠正憲さん)

コロナ禍中、特別定額給付金が遅れた理由

「ひと言で言って準備不足でした」

 

給付金の実施を予想して、楠さんらが3月半ばから議論した腹案はお蔵入りになる。全国民ではなく「生活困窮世帯に30万円支給」という案が浮上したからだ。

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CONTENTS
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ホームレス
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1
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若年介護
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3
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奨学金
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5
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6
差別
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7
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8
観光
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9
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10
子どもの臓器提供
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11
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12
都市とコロナ
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13
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14
ICT教育
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15
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産後うつ
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17
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18
宇宙
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19
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20
戦争
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21
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22
人工妊娠中絶
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23
no.
24
緊急避妊薬
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25
no.
26
テロリスト・ギャングの社会復帰
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27
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28
社会起業家
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29
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30
海上自衛隊
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31
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32
プロジェクト
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ソーシャルビジネス
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教員の多忙化
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性的マイノリティ
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37
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出所者の社会復帰
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40
ワクチン
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薬物依存
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性の悩み
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45
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リブランディング
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少年犯罪
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49
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学校教育
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51
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LGBT
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スロージャーナリズム
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55
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ソーシャルセクター
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教育格差
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メディア
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家族のかたち
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66
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67
他者とのコミュニケーションを考える
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68
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69
地方創生
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70
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71
地方創生
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72
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73
非正規雇用と貧困
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74
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75
他者とのコミュニケーションを考える
no.
76
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77
家族のかたち
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78
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79
他者とのコミュニケーションを考える
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地球温暖化対策
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就労支援
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1年の振り返り
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動物との共生
no.
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89
行政のデジタル化
no.
90
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91
温暖化対策
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92
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93
動物との共生
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94
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地方移住
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96
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97
動物との共生
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100
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101
温暖化対策
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102
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103
組織論
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104
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キャリア
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106
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復興
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108
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109
コミュニティナース
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110
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111
MaaS
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112
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113
地球温暖化
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セックスワーカー
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115
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116
感染症とワクチン
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117
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118
大学生の貧困
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119
no.
120
温暖化対策
no.
121
no.
122
同性婚
no.
123
no.
124
フェアトレード
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125
no.
126
シェアハウス
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127
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128
飲食業
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感染症とワクチン
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130
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131
国際報道
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132
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133
社会的養護
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134
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135
認知症
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136
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137
入管法
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138
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139
国際問題
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140
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141
コミュニティ
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142
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143
コミュニティ
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144
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145
コミュニティ
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146
no.
147
吃音
no.
148
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149
コンサル×社会課題解決
no.
150
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151
いじめ
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152
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153
社会課題×事業
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154
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155
社会課題×映画
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156
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157
感染症とワクチン
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158
no.
159