no.
114
地球温暖化
2021/4/8(木)
温暖化解決に挑む、これからの研究者に求められること——研究と社会の橋渡しの重要性
2021/4/8(木)
no.
114
地球温暖化
2021/4/8(木)
温暖化解決に挑む、これからの研究者に求められること——研究と社会の橋渡しの重要性
2021/4/8(木)

地球温暖化を解決するのは、再生可能エネルギーや電気自動車など、すでに普及し社会規模の議論が進んでいる技術だけではない。温暖化の解決に挑む先端技術が、実は日本の研究室でも生まれている。

 

そんな先端技術が社会に実装されるまで、研究者たちはどんな壁にぶつかるのか。

 

研究者としての知見を活かしたブランド畜産物の開発を経験し、現在は科学技術と社会課題の現場をつなぐ株式会社リバネスの自然共生型産業研究所の所長を務める福田裕士さんの視点から、研究と社会の橋渡しについて考える。
 

※本記事の取材は「リディ部〜社会問題を考えるみんなの部活動〜」で行われた3/11のライブ勉強会「【リディ部環境会議vol.4】温暖化解決に挑む、科学者たちの舞台裏~ラボと現場の橋渡し役の重要性~」で行われました。リディラバジャーナルの取材の様子は「リディ部」でご覧いただけます。

 

<福田裕士さん>
奈良先端科学技術大学院大学バイオサイエンス研究科分子生物学修士課程終了後、飼料販売会社の直営養豚場にて、一年半農業に従事。2008年リバネスに転職後、沖縄事業所で「福幸豚」の開発に携わり生産・販売事業の立ち上げを経験。熊本、大阪勤務を経て、2020年より東京本社人材開発事業部兼務。

研究のタネは個々の課題意識から

自動車から工場まで、従来のさまざまな技術が地球環境を破壊する原因になっている。しかし、新しいテクノロジーを効果的に用いて環境問題を解決していくこともできるのではないか。

 

その際には「環境問題全体ではなく、問題を分解して考える必要がある」と福田さんは話す。

 

一口に「環境問題」と言ってしまうと領域が広く実態がつかみにくいが、その中身を見ていくと、CO2回収、マイクロプラスチック、ゴミ処理のインフラなど、さまざまな分野で課題がある。

 

「ですから、個々人が各現場を見て課題を発見し、その上で自分自身のテーマを絞り込んで技術を生み出していくことが大切です」と福田さんは説明する。

 

では、いま先端技術の開発現場の最前線では、誰がどのような技術を開発しているのだろうか。

 

株式会社リバネスではリアルテックの事業シーズ(※)を発掘・育成する「テックプランター」という取り組みを行っている。その一環としてリバネスが2020年10月に開催した「エコテックグランプリ」のファイナリストには、「マイクロプラスチック除去で安全な水と食料を届ける」「亜臨界水反応技術を用いた農水産業資材の活用」など、興味深い技術の提案が選ばれている。

 

※リアルテック:地球と人類の課題解決に資する研究開発型の革新的テクノロジー

※シーズ:企業が有する事業化、製品化の可能性のある技術やノウハウなど

 

その中の一つに「太陽光によるCO2回収・貯蔵・供給・利用システム」がある。これは、太陽光を用いてCO2を回収・貯蔵・供給する分子技術と、太陽光によるCO2化学変換を組み合わせた提案だ。太陽光によって大気中のCO2を炭素資源(カーボン)として再利用する「持続型炭素循環システム」の構築を目指している。

 

提案者の東京理科大学の今堀龍志准教授は、元々、環境分野の専門家ではない。薬学を学び、分子を設計する技術を持っている強みを生かして、熱を使わず太陽光だけで大気中のCO2を捉えたり放したりできる制御分子を設計した。

 

これがうまくいけば、たとえば、工場の煙突から排出されるCO2をキャッチした制御分子を固体の状態で輸送して植物工場に提供し、CO2を植物に吸収してもらいながら植物の成長も促すことが実現できるという。目下、事業化を進めている。

 

ほかにも、ファンファーレ株式会社の近藤志人社長が提案した「数理最適化による産業廃棄物業界の省力化」という事例も興味深い。

 

町の中でよく見かけるごみ収集車はどこの処理場に向かうのか。実はそのルートを決めるのは簡単ではない。

※リディラバ会員登録はコチラ
編集長からのメッセージ
×
CONTENTS
intro
ホームレス
no.
1
no.
2
若年介護
no.
3
no.
4
奨学金
no.
5
no.
6
差別
no.
7
no.
8
観光
no.
9
no.
10
子どもの臓器提供
no.
11
no.
12
都市とコロナ
no.
13
no.
14
ICT教育
no.
15
no.
16
産後うつ
no.
17
no.
18
宇宙
no.
19
no.
20
戦争
no.
21
no.
22
人工妊娠中絶
no.
23
no.
24
緊急避妊薬
no.
25
no.
26
テロリスト・ギャングの社会復帰
no.
27
no.
28
社会起業家
no.
29
no.
30
海上自衛隊
no.
31
no.
32
プロジェクト
no.
33
ソーシャルビジネス
no.
34
教員の多忙化
no.
35
no.
36
性的マイノリティ
no.
37
no.
38
出所者の社会復帰
no.
39
no.
40
ワクチン
no.
41
no.
42
薬物依存
no.
43
no.
44
性の悩み
no.
45
no.
46
リブランディング
no.
47
no.
48
少年犯罪
no.
49
no.
50
学校教育
no.
51
no.
52
LGBT
no.
53
no.
54
スロージャーナリズム
no.
55
no.
56
ソーシャルセクター
no.
57
no.
58
教育格差
no.
59
no.
60
メディア
no.
61
大人の学び
no.
62
no.
63
地方創生
no.
64
no.
65
家族のかたち
no.
66
no.
67
他者とのコミュニケーションを考える
no.
68
no.
69
地方創生
no.
70
no.
71
地方創生
no.
72
no.
73
非正規雇用と貧困
no.
74
no.
75
他者とのコミュニケーションを考える
no.
76
no.
77
家族のかたち
no.
78
no.
79
他者とのコミュニケーションを考える
no.
80
no.
81
地球温暖化対策
no.
82
no.
83
就労支援
no.
84
no.
85
1年の振り返り
no.
86
no.
87
動物との共生
no.
88
no.
89
行政のデジタル化
no.
90
no.
91
温暖化対策
no.
92
no.
93
動物との共生
no.
94
no.
95
地方移住
no.
96
no.
97
動物との共生
no.
100
no.
101
温暖化対策
no.
102
no.
103
組織論
no.
104
no.
105
キャリア
no.
106
no.
107
復興
no.
108
no.
109
コミュニティナース
no.
110
no.
111
MaaS
no.
112
no.
113
地球温暖化
no.
114
セックスワーカー
no.
115
no.
116
感染症とワクチン
no.
117
no.
118
大学生の貧困
no.
119
no.
120
温暖化対策
no.
121
no.
122
同性婚
no.
123
no.
124
フェアトレード
no.
125
no.
126
シェアハウス
no.
127
no.
128
飲食業
no.
129
感染症とワクチン
no.
130
no.
131
国際報道
no.
132
no.
133
社会的養護
no.
134
no.
135
認知症
no.
136
no.
137
入管法
no.
138
no.
139
国際問題
no.
140
no.
141