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公開日: 2021/4/20(火)

中退や休学を余儀なくされる学生の実情――コロナ禍で苦境に陥る大学生(前編)

公開日: 2021/4/20(火)
公開日: 2021/4/20(火)

中退や休学を余儀なくされる学生の実情――コロナ禍で苦境に陥る大学生(前編)

公開日: 2021/4/20(火)

新型コロナウイルス感染症の拡大により、国が外出自粛を要請してから約1年が経った。その間、経済は大きな打撃を受け、生活ではオンラインの活用も進み、それと同時にさまざまな社会問題が深刻化した。

 

文部科学省が全国の国公私立大学(短期大学を含む)及び高等専門学校の学生に向けて行った調査では、2020年4月~12月に新型コロナウイルス感染症の影響で大学を中退した人は1,367人、休学した人は4,434人との結果が出ている。

 

その背景には学生の経済的困窮や修学意欲の低下などがあるが、具体的にはどのような影響があったのか。2020年4月に各大学での学費の減額を求めて発足した団体「一律学費半額を求めるアクション」の元代表である山岸鞠香さんにお話を聞いた。
 

※本記事の取材は「リディ部〜社会問題を考えるみんなの部活動〜」で行われた3/26のライブ勉強会「学費減額運動のその後〜コロナ禍の大学生の苦境〜」で行われました。リディラバジャーナルの取材の様子は「リディ部」でご覧いただけます。

 

<山岸鞠香さん>
1993年生まれ。神奈川県相模原市出身。フランスで大学院修士課程に入学し、国内外を行き来するうちに、日本のアカデミアの異様さを無視できなくなり、2019年5月頃から意見発信を開始。問題意識を共にする大学院生たちと出会い交流するうちに、Change Academiaという活動が発足した。大学院修了後は、理化学研究所研究パートタイマーとして自身のテーマの数学研究を行う傍ら、団体代表として言論活動や公教育への問題意識向上のための草の根活動をしている。コロナ禍においては、全国の大学や専門学校で立ち上がった、150名を越える学費減額を求める署名活動発起人やChange Academiaの仲間と共に「一律学費半額を求めるアクション」という活動を行い、「学びの継続」のための『学生支援緊急給付金』の制度発足に貢献した。各学生団体は後進に引き継ぎ、自身は2020年秋から大学院博士課程に進学の予定だったが、諸事情により今年度末で民間に転職の予定。一律学費半額を求めるアクション元代表。

収入は減少、支出は増加

コロナ禍で学生が大学を中退、あるいは休学する理由の一つが、経済的困窮だ。

 

外出自粛や営業時間の短縮などで、たとえば飲食業界が深刻な影響を受けていることは想像に難くない。飲食店や小売店では多くの学生がアルバイトしており、アルバイト先の休業や営業時間の短縮で、学生が仕事をする機会は大きく減少した。

 

また、多くの学生が講師としてアルバイトする学習塾なども、授業自体がなくなった。もともと予定されていたシフトがなくなった場合は休業支援金として多少の補償が出たが、その先のシフトが組まれず、補償すらも受けられないということも起こった。

 

山岸さんがファーストフード店でアルバイトしている学生から聞いた話では、お店自体は営業しているものの、テイクアウトのみの営業になったことによって人手があまりいらなくなり、数少ないシフトはフリーターなどの人に優先的に割り当てられているという。

 

日頃から多くのシフトをこなしているフリーターなどの人たちは、そのアルバイトが生活基盤だと認識されている一方で、学生の場合はお小遣い稼ぎだと考えられているというのがその理由だ。

 

しかし「昔から大学の学費は段階的に引き上げられています。自身のアルバイト代も含めて学費や生活費をやりくりしている学生が増えているなかで、アルバイトがなくなるのは死活問題です」と、山岸さんは話す。

 

また、学生の生活基盤を支えていると考えられている保護者の収入も、コロナ禍で減少している。「一律学費半額を求めるアクション」で行ったアンケートでは、6割超が「保護者の収入が減った」と回答したという。

 

「一口に親の収入が減ったといってもいろいろなパターンがあり、母親のパートがなくなったという人もいれば、父親が経営している会社が傾いたという人もいます。

 

経済活動が一気に停滞したことで、これまでお金に困った経験のない人が、急に大学を続けられないかもしれないということに直面したんです」

 

学生を経済的困窮に陥らせるのは収入の減少ばかりでなく、支出の増加も一つの要因だ。

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CONTENTS
intro
ホームレス
no.
1
no.
2
若年介護
no.
3
no.
4
奨学金
no.
5
no.
6
差別
no.
7
no.
8
観光
no.
9
no.
10
子どもの臓器提供
no.
11
no.
12
都市とコロナ
no.
13
no.
14
ICT教育
no.
15
no.
16
産後うつ
no.
17
no.
18
宇宙
no.
19
no.
20
戦争
no.
21
no.
22
人工妊娠中絶
no.
23
no.
24
緊急避妊薬
no.
25
no.
26
テロリスト・ギャングの社会復帰
no.
27
no.
28
社会起業家
no.
29
no.
30
海上自衛隊
no.
31
no.
32
プロジェクト
no.
33
ソーシャルビジネス
no.
34
教員の多忙化
no.
35
no.
36
性的マイノリティ
no.
37
no.
38
出所者の社会復帰
no.
39
no.
40
ワクチン
no.
41
no.
42
薬物依存
no.
43
no.
44
性の悩み
no.
45
no.
46
リブランディング
no.
47
no.
48
少年犯罪
no.
49
no.
50
学校教育
no.
51
no.
52
LGBT
no.
53
no.
54
スロージャーナリズム
no.
55
no.
56
ソーシャルセクター
no.
57
no.
58
教育格差
no.
59
no.
60
メディア
no.
61
大人の学び
no.
62
no.
63
地方創生
no.
64
no.
65
家族のかたち
no.
66
no.
67
他者とのコミュニケーションを考える
no.
68
no.
69
地方創生
no.
70
no.
71
地方創生
no.
72
no.
73
非正規雇用と貧困
no.
74
no.
75
他者とのコミュニケーションを考える
no.
76
no.
77
家族のかたち
no.
78
no.
79
他者とのコミュニケーションを考える
no.
80
no.
81
地球温暖化対策
no.
82
no.
83
就労支援
no.
84
no.
85
1年の振り返り
no.
86
no.
87
動物との共生
no.
88
no.
89
行政のデジタル化
no.
90
no.
91
温暖化対策
no.
92
no.
93
動物との共生
no.
94
no.
95
地方移住
no.
96
no.
97
動物との共生
no.
98
no.
99
温暖化対策
no.
100
no.
101
組織論
no.
102
no.
103
キャリア
no.
104
no.
105
復興
no.
106
no.
107
コミュニティナース
no.
108
no.
109
MaaS
no.
110
no.
111
地球温暖化
no.
112
セックスワーカー
no.
113
no.
114
感染症とワクチン
no.
115
no.
116
大学生の貧困
no.
117
no.
118
温暖化対策
no.
119
no.
120
同性婚
no.
121
no.
122
フェアトレード
no.
123
no.
124
シェアハウス
no.
125
no.
126
飲食業
no.
127
感染症とワクチン
no.
128
no.
129
国際報道
no.
130
no.
131
社会的養護
no.
132
no.
133
認知症
no.
134
no.
135
入管法
no.
136
no.
137
国際問題
no.
138
no.
139
コミュニティ
no.
140
no.
141
コミュニティ
no.
142
no.
143
コミュニティ
no.
144
no.
145
吃音
no.
146
no.
147
コンサル×社会課題解決
no.
148
no.
149
いじめ
no.
150
no.
151
社会課題×事業
no.
152
no.
153
社会課題×映画
no.
154
no.
155
感染症とワクチン
no.
156
no.
157
社会教育士
no.
158
no.
159
山岳遭難
no.
160
no.
161
支援者支援
no.
162
no.
163
いじめ
no.
164
no.
165
ゲーム依存
no.
166
no.
167
トランスジェンダーとスポーツ
no.
168
no.
169
うつ病患者の家族
no.
170
no.
171
パラスポーツ
no.
172
no.
173
代替肉
no.
174
no.
175
弱いロボット
no.
176
no.
177
戦争継承
no.
178
no.
179
女性の社会参画
no.
180
no.
181
子どもの居場所
no.
182
no.
183
感染症とワクチン
no.
184
no.
185
デジタル社会
no.
186
no.
187
若年女性の生きづらさ
no.
188
no.
189
ゼブラ企業
no.
190
no.
191
多胎児家庭の困難
no.
192
no.
193
ソーシャルイノベーション
no.
194
no.
195
ジェンダー
no.
196
no.
197
毒親
no.
198
no.
199
葬儀
no.
200
no.
201
感染症とワクチン
no.
202
no.
203
子どもの安全
no.
204
no.
205
優生思想
no.
206
no.
207
感染症とワクチン
no.
208
no.
209
障害
no.
210
no.
211
水産資源
no.
212
no.
213
教育格差
no.
214
no.
215
障害と性
no.
216
no.
217
医療
no.
218
no.
219
シングルマザー
no.
220
no.
221
多文化共生
no.
222
no.
223
誹謗中傷
no.
224
no.
225
児童労働
no.
226
no.
227
不登校
no.
228
no.
229
政治
no.
230
no.
231
食料危機
no.
232
no.
233
お金と社会課題
no.
234
no.
235
震災
no.
236
no.
237
まちづくり
no.
238
no.
239
精子提供
no.
240
no.
241
選挙
no.
242
アロマンティンク・アセクシュアル
no.
243
クラウドファンディング
no.
244
レイシャルプロファイリング
no.
245
子育てと科学的根拠
no.
246
高齢者雇用
no.
247
介護
no.
248
no.
249