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183
女性の社会参画
2021/9/22(水)
VC業界から「働く」を変えていく――女性VCの視点から考える(後編)
2021/9/22(水)
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女性の社会参画
2021/9/22(水)
VC業界から「働く」を変えていく――女性VCの視点から考える(後編)
2021/9/22(水)

会社を創業・拡大する際、資金を調達する方法の一つとしてベンチャーキャピタル(以下VC)からの出資がある。投資の世界ではいま、女性起業家などマイノリティへの投資を増やす動きもあるという。

 

女性起業家が増えることで、社会にどのような変化が生まれるのか、また、女性起業家の増加によって、女性全体の社会参画も進んでいくのだろうか。

 

前編に引き続き、自らVCを立ち上げ、女性起業家育成やスタートアップ支援に取り組む矢澤麻里子さんに、女性の社会参画における課題や効果的な支援のあり方について話を聞いた。
 

※本記事の取材は「リディ部〜社会問題を考えるみんなの部活動〜」で行われた2021/8/6のライブ勉強会「女性の社会参画の課題を考える〜女性起業家の視点から〜」で行われました。リディラバジャーナルの取材の様子は「リディ部」でご覧いただけます。

 

<矢澤麻里子さん>
株式会社Yazawa Ventures Founder and CEO。ニューヨーク州立大学を卒業後、BI・ERPソフトウェアのベンダにてコンサルタント及びエンジニアとして従事。国内外企業の信用調査・リスクマネジメント・及び個人与信管理モデルの構築などに携わる。その後、スタートアップ支援を行う企業・サムライインキュベートにて、スタートアップ70社以上の出資、バリューアップ・イグジットを経験した。その後、米国Plug and Playの日本支社立ち上げ及びCOOに就任し、150社以上のグローバルレベルのスタートアップを採択・支援。出産を経て、2020年Yazawa Venturesとして独立。

VCは社会全体を幸せにする良いモデル

矢澤さんのように、国内で女性ベンチャーキャピタリストがファンドの代表を務めるケースは、とても珍しい。

 

矢澤さんは日本の「働く」をどう変えようとしているのか。またそれは、女性の社会参画へどのようにつながっていくのだろうか。

 

「実はVCというのは、社会全体が幸せになる循環を作るとても良いモデルなのです。私は『5得』と呼んでいます」と、矢澤さんは話す。

 

「投資家から資金を預かったVCは、事業を立ち上げたばかりのスタートアップに投資します。スタートアップは顧客をハッピーにしないと事業が儲からないので、顧客のために必死で頑張ります。

 

つまり事業が軌道に乗れば、一般の人たちがハッピーに。さらにスタートアップが増えていくと、新しいサービスが次々に生まれ、さまざまな課題が解決していく流れができ上がります。『市民』『スタートアップ』『投資家』『VC』『社会』の5得で社会全体が幸せになる仕組みなのです」

 

関係者すべてがメリットを享受するスタートアップ投資だが、業界が男性優位という状況は変わっていない。だが、少しずつ女性キャピタリストや女性起業家も増えてきた。女性の台頭による変化を次のように語る。

 

「女性起業家が増えることによって、たとえばヘルスケアや教育、保育の問題など、これまで目が向けられなかった社会課題を解決しようという動きが高まると思います。そして、そうしたスタートアップが増えれば増えるほど、課題の解決率も上がっていく。よりフラットな社会に変わっていくはずです」

 

女性にとって生きやすい社会は、男性にとっても居心地のいい社会。だからこそ、女性だけに推進を任せるのではなく、社会全体で応援する意識が必要だと矢澤さんはいう。

 

「男性ばかりの社会にもつらいことはありますよね。一家の大黒柱として頑張らなくてはいけないとか、職場で上司に飲みにいくことを強要されるとか。女性が入ることで、それおかしくない?と言語化され、嫌なことは嫌だと言える空気が作られていく。閉じられた社会に、一石を投じることができると思うのです。

 

女性と男性が同じ立場で、同じ目線で働くことができるようになれば、『俺が働いているんだからお前は黙って家事をしろ』といった、モラハラ的な男性の発言も減っていくでしょう。多様性を進めるということは、総じて男性も楽になれるということだと思います」

 

(写真AC)

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