
「私たちの目標は『タンパク質危機、食料危機なんて結局来なかったじゃん』と言ってもらうことです」
こう語るのは渡邉崇人さん。
「食用コオロギの会社」株式会社グリラスの代表取締役CEO兼CTOとして、コオロギとテクノロジーを掛け合わせた課題解決に取り組んでいる。
今回はそんな渡邉さんにインタビュー。
食料危機や食品ロスといった食と資源の問題が近年注目される中、私たちもよく知る「コオロギ」がそれらの課題解決に寄与するかもしれないという。
前編では、そもそも渡邉さんがコオロギで起業するに至った経緯や、解決を目指すタンパク質危機とは何なのかを聞く。
※取材は「リディ部〜社会問題を考えるみんなの部活動〜」で行われたライブ勉強会「食用コオロギの可能性に迫る〜タンパク質危機、食品ロス解決へ〜」で行われました。
渡邉 崇人さん(株式会社グリラス代表取締役CEO 兼 CTO)
徳島大学大学院バイオイノベーション研究所・助教を兼務する。 研究者としては昆虫の発生・再生メカニズムを専門とし、コオロギの大規模生産、循環エコシステムの開発を行う。徳島大学在学時にコオロギをモデル生物とした発生生物学の研究を開始し、半生をコオロギ研究と共に過ごす。
2016年よりコオロギの食用化を目的とした応用研究をスタートし、2019年にコオロギの持つ可能性を社会に実装し、食料問題の解決をすべくグリラスを設立する。
Twitter:グリラス -食べるコオロギの会社- @Gryllus_jp
徳島大学大学院バイオイノベーション研究所・助教を兼務する。 研究者としては昆虫の発生・再生メカニズムを専門とし、コオロギの大規模生産、循環エコシステムの開発を行う。徳島大学在学時にコオロギをモデル生物とした発生生物学の研究を開始し、半生をコオロギ研究と共に過ごす。
2016年よりコオロギの食用化を目的とした応用研究をスタートし、2019年にコオロギの持つ可能性を社会に実装し、食料問題の解決をすべくグリラスを設立する。
Twitter:グリラス -食べるコオロギの会社- @Gryllus_jp
(渡邉 崇人さん)
『その研究、何の役に立つ?』
と言われた
渡邉さんはグリラスを立ち上げた経営者であると同時に、そもそもコオロギの研究を行う研究者でもある。
なぜコオロギを研究することになったのか、経緯を次のように振り返る。
「生き物にはそれぞれの形がありますよね。人間は人間の形をしていますし、犬は犬の形をしています。
実は受精した直後はどの生き物も同じ形をしていて、そこからなぜそれぞれの形に変わっていくのか、遺伝子に着目して研究をしていました。
この生物の形づくりを研究する上で、モデル生物としてコオロギに着目したのです。
ですから、コオロギが大好きな昆虫少年だったわけでもないですし、ましてやコオロギを活用して起業しよう、コオロギで資源の問題を解決しようと思っていたわけではないんです」
そんな渡邉さんがなぜ起業に至ったのか。
その背景には、研究を続ける中で生まれた問題意識があったという。
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