

「そう遠くない未来、人間は必ず宇宙で暮らすようになります。かつて新しい大陸を求めて船出した人がいたように、新しい星を求めて人間は活動範囲を広げていくはず。数百年後には、太陽系の外の惑星に住もうとしているんじゃないかな。その過程で、さまざまな技術が飛躍的に発展すると思います」
私たちの暮らしと密接に関わり、多くの社会課題を解決する可能性も秘めた宇宙産業。しかし、日本はいま、宇宙産業の国として生き残れるかどうかの瀬戸際に立たされている。後編では、世界初・オンリーワンの「人工流れ星事業」を進める株式会社ALE(エール)の岡島礼奈さんと、日本の宇宙産業が発展していくために必要なことを探っていく。
※本記事は、「リディ部〜社会問題を考えるみんなの部活動〜」で行われた7/23のライブ勉強会「ロマンだけでは語れない。宇宙産業が描く未来」の内容をもとに記事化した後編です。リディ部について詳しくはこちら。
<岡島礼奈さん>
鳥取県鳥取市出身。東京大学大学院理学系研究科天文学専攻にて博士号(理学)を取得。在学中に、サイエンスとエンターテインメントの会社を代表取締役として設立。大学院卒業後、ゴールドマン・サックス証券へ入社。その後、2009年から人工流れ星の研究をスタートさせ、2011年9月に株式会社ALEを設立。現在、代表取締役社長/ CEOを務める。「科学を社会につなぎ 宇宙を文化圏にする」を会社のミッションに掲げる。宇宙エンターテインメント事業と中層大気データ活用を通じ、科学と人類の持続的発展への貢献を目指す。
鳥取県鳥取市出身。東京大学大学院理学系研究科天文学専攻にて博士号(理学)を取得。在学中に、サイエンスとエンターテインメントの会社を代表取締役として設立。大学院卒業後、ゴールドマン・サックス証券へ入社。その後、2009年から人工流れ星の研究をスタートさせ、2011年9月に株式会社ALEを設立。現在、代表取締役社長/ CEOを務める。「科学を社会につなぎ 宇宙を文化圏にする」を会社のミッションに掲げる。宇宙エンターテインメント事業と中層大気データ活用を通じ、科学と人類の持続的発展への貢献を目指す。
ふだんの生活で意識されにくい宇宙産業の価値
前編では、日本の宇宙関連支出額が世界に比べて非常に少ないことが語られた。その理由を、岡島さんは「宇宙が“ロマン”としてしか語られていないからではないか」と考察する。
スライド画像:株式会社ALE提供
「宇宙産業は私たちの暮らしと密接に関わっていますが、溶け込みすぎてそれが宇宙に関連した技術であるという実感がないのではないでしょうか。たとえば、スマホのGPSが使えるのは人工衛星がちゃんと機能しているからです。通信技術や観測技術など、宇宙産業によって整備された基礎技術の上に多様なアプリケーションが乗ることで現代人の生活は成り立っているんです。
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