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ワクチン
2020/9/24(木)
手を洗う救急医Takaさんと考える、このままで大丈夫?日本のワクチン事情——コロナワクチンからHPVワクチンまで(前編)
2020/9/24(木)
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ワクチン
2020/9/24(木)
手を洗う救急医Takaさんと考える、このままで大丈夫?日本のワクチン事情——コロナワクチンからHPVワクチンまで(前編)
2020/9/24(木)

新型コロナウイルス感染症の終息に向けて、いま世界中でワクチン開発が進められている。承認後は速やかなワクチン供給が望まれるが、一方で安全性は問題ないのかといった懸念も存在する。

 

前編では、公衆衛生の専門家であり世界のワクチン事情に詳しい、手を洗う救急医Takaさんこと木下喬弘医師に、新型コロナウイルスのワクチン開発の状況や、日本におけるワクチン接種の課題について聞いていく。

 

※本記事は、「リディ部〜社会問題を考えるみんなの部活動〜」で行われた9/4のライブ勉強会「【公開企画】手を洗う救急医Takaさんと考える、このままで大丈夫?日本のワクチン事情〜コロナワクチンからHPVワクチンまで〜」の内容をもとに記事化した前編です。公開対談のアーカイブ動画は、記事末尾のYouTubeよりご覧いただけます。リディ部について詳しくはこちら

 

<木下喬弘さん>(手を洗う救急医Takaさん)
2010年阪大医学部卒。大阪急性期・総合医療センターで初期研修、12年同救急診療科に入職。19年にフルブライト奨学生として、ハーバード大公衆衛生大学院に留学。20年HPVワクチン接種率向上への取り組みで同大大学院の卒業賞Gareth M. Green Awardを受賞。8月31日にHPVワクチンのsocial marketingを行うために一般社団法人「みんパピ!みんなで知ろうHPVプロジェクト」を共同設立。科学に基づいた医療情報の提供を心掛け、Twitter(@mph_for_doctors)でも情報発信中。

どうなっている?新型コロナワクチンの開発動向

現在、世界各国で新型コロナウイルス感染症のワクチン(以下、新型コロナワクチン)の開発が進められている。その進捗について、木下喬弘医師は「かなりポジティブな状況だと思います」と評価する。

 

「アメリカでは、モデルナとファイザーという2社が新型コロナワクチン開発のトップを走っていて、7月末から約3万人規模のランダム化比較試験(※1)を行っているところです。一方、欧州の企業でも、もう少し小規模な臨床試験を済ませ、少なくともワクチン接種によって抗体ができる、または免疫細胞を活性化させることはわかってきています。

 

いまはその後、ヒトに投与して感染自体を抑えることができるかどうかを確認する段階まできています。そのほか、中国などでもワクチン開発が進んでいます」

 

予防目的で健康な人に投与されるワクチン開発では、高い安全性が求められる。そのため、臨床試験には原則3つのフェーズがある。その最終段階の臨床試験も行われているということだ。木下医師はこう説明する。

 

「ワクチンの有効性は、ワクチンを打った場合と打たなかった場合とを比べて、発症する患者をどれだけ減らせたかという発症予防効果でみています。ランダム化比較試験は、最も研究精度が高いと言われている研究試験の方法です。

 

新型コロナワクチンについては、9つの大規模なランダム化比較試験が行われています。そのすべてが失敗するとは考えにくい。現時点では、かなりポジティブな結果が出ていると捉えていいでしょう」

 

ただし、「どの国が成功するのかは現時点ではまだわからない」という。

 

※1 ランダム化比較試験

客観的、公平に治療効果を評価することを目的に、対象の集団を無作為に複数の群(たとえばワクチンを打つグループと打たないグループなど)に分け、ある治療法など試験的操作の影響や効果を測定し、明らかにするための比較研究のこと。

 

(写真pixabay)

 

ワクチンは、病気にならずに、あらかじめ病原体に対する免疫をつくるためのものだ。しかし、新たなワクチンが開発されると、その副反応が問題とされる。

 

ワクチン接種には、免疫反応の一つとして発熱や腫れ、痛みといった症状をはじめ、痛みや恐怖から起こる失神、重いものではギラン・バレー症候群(※2)などの副反応が報告されることがある。

 

試験段階では、副反応をどのようにチェックしているのか。木下医師は次のように話す。

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