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147
コミュニティ
2021/6/25(金)
「愛」と「負い目」の考え方とは――クイズ王伊沢拓司と考える「理想のコミュニティ」(後編)
2021/6/25(金)
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コミュニティ
2021/6/25(金)
「愛」と「負い目」の考え方とは――クイズ王伊沢拓司と考える「理想のコミュニティ」(後編)
2021/6/25(金)

コミュニティを運営していくうえでは、ときに特定のメンバーの善意による行為に頼りがちになりがちになる、という側面がある。

 

一方で、お互いに「負い目」を持ち、無理のないかたちで工夫して感謝や敬意を表すことで、コミュニティが円滑に回りやすくなったりもする。

 

今回はYouTubeチャンネル『QuizKnock』や数々のメディア出演などで「クイズ王」としておなじみの伊沢拓司さんと、リディラバ代表の安部敏樹が対談。後編では、コミュニティを運営していくうえで大切な「愛」と「負い目」の考え方などについて語った。

 

※本記事の取材は「リディ部〜社会問題を考えるみんなの部活動〜」で行われた2021/5/12のライブ勉強会『リディ部1周年お祝いイベント 理想の学校を語ろう公開対談①』で行われました。リディラバジャーナルの取材の様子は「リディ部」でご覧いただけます。

 

<伊沢拓司さん>
私立開成中学校・高等学校、東京大学経済学部卒業。中学時代より開成学園クイズ研究部に所属し開成高校時代には、全国高等学校クイズ選手権史上初の2連覇を達成。林先生の教え子でもある、東大の知識モンスター。2016年に立ち上げたwebメディア『QuizKnock』で編集長を務め、YouTubeチャンネル『QuizKnock』の動画への出演や企画などを行う。現在は(株)QuizKnock CEO。著書に『勉強大全 ひとりひとりにフィットする1からの勉強法』(KADOKAWA)、『思考力、教養、雑学が一気に身につく! 東大王・伊沢拓司の最強クイズ100』(KADOKAWA) などがある。

愛の総量を上げ、分散させていく

 伊沢拓司  (前編での同質性の話を踏まえ、)コミュニティを運営していくと「みんなである程度開かれた場をつくろう」というふうになっていくことが多いと思うんですが、そのときにいろいろな課題にぶち当たりますよね。

 

たとえば、コミュニティ運営に積極的でボランティア的なマインドを持つメンバーと、それに乗っかるフリーライダー的なメンバーとのグラデーションができてしまうとか。
 

 安部敏樹  そうですね。あとは、コミュニティ内で新しいツールを導入すべきかどうかで、意見が割れることもありますよね。人によってITの知識や詳しさも違いますし。

 

僕は地域の子どものソフトボールチームの監督をやっているのですが、保護者がコーチに少額の謝礼を渡すのに、現金ではなく「LINEPAY」を導入することを提案したんです。

 

そのとき、なかには「そういったツールはよくわからない」「なぜそれを使うのか」という人もいました。

 

でもそこで「必要なことなんだからやってよ」と押しつけるのではなくて、「このツールを使うことで、このチームというコミュニティがよりよくなっていくんだ」とデータを示して説明したら、「この機能を使うことで、結果として地域や子どもたちが幸せになるなら、やってみる」と言ってくれるようになったんです。

 

いわゆるコミュニケーションの作法のようなものは、コミュニティを運営していくうえでは欠かせないのかもしれません。
 

 伊沢  なるほど。ただ、いまの事例のように「人の行動変容を強制力の弱いコミュニティの中で促す」ことって、なかなかリーダーとしてはむずかしい部分もありますよね。コミュニティの文化やそこにいるメンバーによって、具体的な対処法も変わってきうる。

 

 安部  その点でいうと、コミュニティの構成員が、コミュニティへの理解度や解像度をどれだけ深められるかが重要だと思いますね。

 

特に僕が大事だと思っているのは「コミュニティ内の愛の総量がどれくらいあって、個人にどれくらい分散しているのか」ということなんです。

 

愛の総量が低くて分散されていない状態だと「自分はこれだけやっているのに」と思ったり、他人の要求に対して妥協ができなくなったりしてくるんですよね。必要なのは、先に愛を与えることだと感じています。

 

「金持ち喧嘩せず」という言葉もありますが、これは要はお金が十分にあることで気持ちに余裕を持てるし、自分に対する愛を持つことができるからこそ、人と建設的に議論したり、ときに妥協もしたりできるということだと思うんです。

 

愛の全体量をどう増やすのか。そして、それを個人に適切に配分することでコミュニティに必要な愛がどう集まるか。そこにとても興味がありますね。

 

 伊沢  おもしろい考え方ですね。愛を投入できる人がすることで、結果としてコミュニティ全体の愛の総量が高まると。

 

(写真 伊沢拓司さん)

 

 安部  最適な分配をどうしていくのか、という点はありますけどね。いま「リディ部」というコミュニティができて一年が経ちましたが、リディ部の部員が部内だけでなく、自分の家族や住んでいる地域に愛を分配するという方法もあると思っているんです。

 

愛の総量を最大化して、自分が所属する別のコミュニティでも分配してくれたら、すごく意味があると思います。

「クイズサークル」というコミュニティならではの課題

 安部  伊沢くんと関係の深い「クイズサークル」というコミュニティには、どんな課題があると感じますか。

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