自分を尊重することで、多様な個人の尊厳が守られる――いじめ問題との向き合い方(後編)
自分を尊重することで、多様な個人の尊厳が守られる――いじめ問題との向き合い方(後編)
前編でも触れた「考え方の違い」は、学校生活の中でときにいじめの原因になる。
では、考え方の違いをいじめに結びつけないためにはどうすればいいのか。ひいては、他者を否定することなく一人ひとりが尊重される場を生み出すためには何が必要なのか。
「いじめ予防授業」を全国各地の学校で行っている弁護士の真下麻里子さんと、横浜創英中学・高校の工藤勇一校長に伺った。
※本記事の取材は2021/6/3に行われた「リディ部〜社会問題を考えるみんなの部活動〜」のライブ勉強会兼、いじめ問題を取り巻く構造を問題と捉え変革を目指す「いじめ構造変革プラットフォーム(PIT)」定例会で行われました。リディラバジャーナルの取材の様子は「リディ部」でご覧いただけます。
早稲田大学教育学部(数学専攻)を卒業した後、大宮法科大学院大学を修了。司法試験に合格し弁護士となる。弁護士としての活動の傍ら、「NPO法人ストップいじめ!ナビ」の理事も務める。全国の学校で、オリジナルのいじめ予防授業や講演活動を実施するほか、学校運営におけるリスク管理の観点から教職員研修の講師も務めている。いじめ構造変革プラットフォーム アドバイザー。
1984年から山形県の中学校で教員を5年間務めた後、1989年から東京都の教員になる。その後、東京都や目黒区の教育委員会、新宿区教育委員会教育指導課長などを歴任。2014年に麴町中学校の校長に就任すると、宿題や定期テスト、頭髪・服装指導、担任制をすべて廃止。世の中の「当たり前」をやめるという学校改革で話題沸騰になった。2020年からは横浜創英中学・高等学校で校長を務める。
感情と行動は一緒じゃなくていい
真下さんはそもそも、「心の教育には限界がある」と訴える。
例として、大きな問題となった2011年の大津市いじめ自殺事案が起こった中学校が、文部科学省の「道徳教育実践研究事業」推進指定校に認定され、多様な道徳教育が熱心に行われていたことを挙げる。
同事案をめぐっては、第三者委員会が報告書の中で「この道徳実践が全く無意味であったとは思えないが、本件のようないじめの事案を防げなかったという事実を教員たちは真摯に受け入れなければならない」と指摘している。
真下さんは「授業でできるところはどこまでかということを意識することが大事です」と話す。
横浜創英中学・高校の校長を務める工藤勇一さんも、「本当は心の教育ではなく、よい行動を取る訓練が大事だと教育しなくちゃいけない」と強調する。
「『よい行動を取る方がいい』ということにはみんな賛成します。でも、日本の教育は『心を鍛えたらよい行動ができる』『心と行動は一致させなさい』と教えるケースが多い。
そうすると、世界基準で見たときには心よりもよい行動を取る方がいいはずなのに、日本でそれをすると『いい子ぶってる』などと言われてしまうんです」
ここで必要なのは、「スキル」だと工藤さんは主張する。
「僕は生徒たちに『人間は心を簡単に変えられない。人を差別する心は大人だって残念ながら生まれてくる。僕だって差別する心がないかというと嘘になる』と話しています。
でも、自分のこうした行動が人を傷付けるということを知識として知ったら、誰でもその行動を止められます。そうすると、みんなが気持ちよく過ごせる世の中になっていきます」
(写真 工藤勇一さん)
さらに真下さんは、「これは教員の方々に対してこそ伝えたい」と付け加える。
「教員の方々の中には、スキルで解決するような問題に対して『人格が未熟だからこんな指導をしてしまうんじゃないか』と悩んでしまう人もいます。
教員が守られたり、尊重されたりすることが、結果的に子どもの利益にもつながっていくと思います」
いじめに対する法的な考え方を身につける
「いじめ予防授業」を通して真下さんが生徒に伝えたいのは、「いじめに対する法的な考え方を身につけてもらうこと」だ。
たとえば授業の中では、「合唱コンクールに向けた朝の練習に毎回遅刻してくる生徒が、同級生から悪口を言われたり無視をされたりするようになった」というケースを想定する。
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